それでも2日目を1アンダーで終えたことはプラスに働くに違いない。そう思っていたのだが、「少しわき腹が痛いかも」と話してコースを後にしたのが気がかりだった。先月患った憩室炎の詳しい症状やその後の経過は明かしてないが、まだ万全でないことは明らかだった。そこにきて、今週の「ゴルフ5レディス」を急きょ、急性腸炎のため欠場すると発表。追い上げむなしくニトリで予選落ちを喫したことが、体にも影響を及ぼしたのかもしれない。
同郷でこちらも1学年上のアン・ソンジュ(韓国)がニトリレディスを制した。今季4勝目。ケガにより苦しい時期も経験した。「ゴルフをやめたい」と何度も思った。立ち直りのきっかけは、「悪いときにやめたくない。優勝している強いときにかっこよくやめたい」という思いだった。「いいときも悪いときもあります。でも自分で解決するしかない」とアドバイスを送る。アルム、ソンジュといった先輩からもエールを受けるボミ。あとはボミ自身がどこまで吹っ切れるか。確かな技術があるのだから、いつ好転してもおかしくないと思う。そのときが今シーズン中に訪れることを待ち望みたい。(文・高桑均)