そんな状況を踏まえて、三浦が導き出したのが「自分に甘くしよう」という答えだった。2週前から、それまでトレーニングに費やしていた月曜日を完全オフとした。「日曜日に帰ってきて、月曜がオフ。体が落ち着いてきた」。すぐに効果はあらわれた。
また疲れをとるための秘策として「爆食い」を敢行。「日曜日の夜は焼肉かお寿司みたいになっています。友達ととにかく頼んで、大量に食べています」と体力維持に努めている。不調時には、ベストを大きく下回るほど落ちた体重も、心身が整うにつれ、しっかりと増え、今は戦える体に戻ってきたことも明かした。
「『なんでできないの』と思うことは、今の力では意味がないことだと思いました。責めても無駄だと思うので、もう自分を責めることはしません」
さまざまな経験を通じて、成長を続ける19歳。長いシーズンを戦い抜くための知恵を身に付け、再びトーナメントをにぎわす存在となる。(文・間宮輝憲)