今季は春先に3度2位という成績を残すも、優勝には一歩及ばず。4月の「フジサンケイレディス」でプレーオフのすえ敗れたとき、凛とした表情で優勝者の永峰咲希を讃える姿は印象的だった。しかし、徐々に気温があがっていき夏場に差し掛かるにつれ、調子はやや下降気味に。腰痛などの影響で2度の棄権を余儀なくされるなど、優勝から遠ざかっていた。
しかし今大会のコースは実家からクルマで30分ほどの位置にあり、「好きなコース。慣れ親しんだ北海道の気候も大好きです」という言葉も残しているほど。出場8度のうち、これまで予選落ちはなく、15、16年にはトップ10入りも果たす大会。ここで“シルバーコレクター”を返上し、今季初優勝を挙げたら劇的なこと間違いなしだ。
■北の大地で「復活劇」もいい
また同大会の特徴は、外国人選手の優勝者が多いこと。2006年に会場を移してから、実に5人(7度)がそれに該当する。
その視点で出場選手を見ていると、“イ・ボミ”という名前が漢(おとこ)の目に飛び込んできた。16年大会の優勝者でもあるボミは過去7度の出場で5度のトップ10入り。昨年こそ予選落ちだったが、参戦初年度の11年も14位タイと好相性のコースだ。
ここまで苦しい戦いが続いているボミだが、復活Vを成し遂げるには格好の舞台となる。さらに前回優勝時には、北の大地が育んだ食材を力に変えたことも、好結果の要因の1つとして挙げている。ガツガツ食べて、力を蓄えた先に…、“スマイル・キャンディ”の笑顔が咲き誇る場面が待っているかもしれない。