<東建ホームメイトカップ 初日◇9日◇東建多度カントリークラブ・名古屋 (三重県)◇7090ヤード・パー71>
国内男子ツアー”国内開幕戦”の初日、上位を見渡すと“タイガ”の名前がずらりと並んだ。ツアー1勝の長野泰雅をはじめ、山本大雅、三島泰哉が3打差の4位タイにつけている。
ゴルフ界のスーパースター、タイガー・ウッズ(米国)の影響は計り知れず、我が子に“タイガ”と名付ける親は少なくない。そして、その名を背負った選手たちが日本ツアーで存在感を放っている。
現在、JGTOに登録されている“タイガ”はタイガー・ウッズを除いて27人。ツアーメンバーに限っても7人を数える。今大会でも、前述の3人に加えて杉原大河、初日に棄権した小林大河が出場していた。
2001年2月生まれの山本も、その名の由来はもちろんウッズだ。ティーチングプロである父が、ウッズの全盛期にちなんで名付けたという。東北福祉大出身の山本の同期には蟬川泰果もおり、こちらも同様にウッズに由来している。
とはいえ、今大会に出場している“タイガ”世代は1998~2003年生まれで、本人はウッズの全盛期をリアルタイムで見ていない。山本は動画を通じて「異次元の選手」と語る。憧れの選手はローリー・マキロイ(北アイルランド)や大学の先輩・松山英樹の名を挙げるあたりに、“今どき”の感覚がにじむ。
今大会は長野を除き、“タイガ”たちはいまだツアー未勝利。山本は、アマチュアでの2勝を含む通算5勝の蟬川のほか、鈴木晃祐も大学の同期だ。「“サクッと”(ツアー上位に)行くと思っていました」と、鈴木の実力は学生時代から一目置かれる存在だったと話す。
「そこに追いつきたい」。同期の背中を追う立場ではあるが、先月ニュージーランドで開催された今季開幕戦の「ISPS HANDA Japan-Australasia Championship」で、レギュラーツアー自身初の予選通過(結果は62位タイ)を果たし、上昇気流に乗っている。
第1ラウンドを終え、フレッシュな顔ぶれとなった開幕戦。“和製タイガー”達が台風の目になるかもしれない。
なお、10日は悪天候の影響で中止となり、第2ラウンドは11日に持ち越されている。54ホールの短縮競技となる予定。(文・齊藤啓介)
