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3週の休みで6連戦の疲労回復 フレッシュなメンタルで石川遼が2度目の“プロ日本一”を狙う

今季の国内男子メジャー第2戦「日本プロゴルフ選手権」が今週27日(木)から開幕。2019年大会覇者の石川遼が、2度目のプロ日本一に挑む。

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2023年7月26日 19時00分

<日本プロゴルフ選手権 事前情報◇26日◇恵庭カントリー倶楽部(北海道)◇7441ヤード・パー72>

国内男子ツアーは3週間の休みを経て、プロ日本一決定戦の「日本プロゴルフ選手権」が27日(木)から行われる。2019年大会覇者の石川遼は、オープンウィークでメンタルを“リフレッシュ”して2度目のタイトルに挑む。

3週間の休みは休養とコンディション作りが中心だった。「最初の1週間はボールを打たずに休んだ」というように、5月末の「ミズノオープン」から海外メジャー「全米オープン」を挟んで6連戦の疲労回復に努めた。「体力的には1~2日休むと大丈夫なんですけど、連戦するとメンタルの面で疲労がたまります。かなりギリギリの感じだった」と精神的な“体力”回復に務めた。

メンタルの疲労が蓄積すると「1打1打に対して思考が曇っているなって思うことがある」と話す。プロゴルファーといえども日によってクセが変わる。「自分のクセをうっかり1個忘れて、状況判断でミスをすることがある。細かいことを見落とすのも嫌なので、クリアなまま状況判断したい」。そう話したように、メンタル面の疲労の蓄積は今後も大きな課題となる。

しっかりと休んで、100パーセントフレッシュなマインドで臨むプロ日本一決定戦。舞台となるのは09年大会に続く2度目となる恵庭カントリー倶楽部。大規模なコース改造が行われ、607ヤードの9番をはじめ、580ヤード以上のパー5が3つ。1992年以降ツアー史上最長の270ヤードの8番を始め、200ヤード以上のパー3が3つあるなど、ティイングエリアを新設したホールが多い。また、フェアウェイサイドのラフは80~100ミリ、グリーン周りは120ミリと伸ばされ、長い洋芝が難度を上げている。主催する日本プロゴルフ協会が「優勝スコアはひと桁だろう」と予想する難セッティングに仕上がった。

25日(火)のプロアマ大会に続いて、この日、インコース9ホールを回って最終調整をした石川。「ロングゲームの精度が重視されているように感じる」と話し、コースの特長のひとつとして「フェアウェイがここまで硬いのは日本ツアーでは珍しい」と続けた。

フェアウェイに落ちれば20~30ヤードはランが出て距離を稼げるが、少し曲げると深いラフが待ち受ける。また置き所によっては木が邪魔をしてグリーンを狙えなくなるのでティショットの狙い方もカギに挙げた。

「ドライバーでうまく打てればチャンスになるけど、けっこうトラップもある。パー4はティショットで使うクラブのオプションがいっぱいあるので、その日の状態や風、ピン位置を冷静に見極めて、1打1打しっかり向き合ってやっていきたい」と石川。100%フレッシュなメンタルで頭を使ってコース攻略に挑む。(文・小高拓)

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