<ACNチャンピオンシップ 最終日◇8日◇三木ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7004ヤード・パー71>
トータル14アンダーで並んだ三つ巴のプレーオフ(18番パー5の繰り返し)は、池田勇太の7年ぶりの復活優勝(通算22勝目)で決着がついた。池田はこれでプレーオフ通算5勝2敗。25歳の古川龍之介と24歳の岡田晃平は、ともに初めてプレーオフを戦い、ともに初優勝に届かなかった。
古川は4ホール目で惜敗した。手前カラーから打ったバーディパットは5メートルもオーバーし、返しも外れた。「勇太さんは敵ですけど、一挙手一投足をなるべく見て、記憶に残しておこうと思いながらやっていた。時間のかけ方、一打にかける気持ちの入っているプレーは勉強になりました」。
2打差4位から出た最終日に、5バーディ・1ボギーの「67」をマークして首位に並んだ。賞金ランキングによる初シードを携えて臨む今季は、すでに2度のトップ10入りをするなど、着実に経験を重ねている。
「初優勝は、うーん…むしろ遠のいちゃったかも。同期や年齢の近い若手は、たくさん優勝争いしたなかで1勝、2勝をしている。目の前にあったのをつかめなかったのは悔しい」。4日間を通して上位で戦えたことに手応えを感じる一方、目前に迫った初優勝を逃した悔しさを隠さない。「またプレーオフがきたら、この経験は絶対に生きてくる」と前を向いた。
岡田は1ホール目でボギーを喫し、脱落した。残り115ヤードからの3打目は「突っ込みたかったけれど、自分の思ったところに落ちなかった」と、バックスピンで手前カラーまで戻された。1メートルに寄せたものの、続くパットは 「まっすぐかなと思ったけれど、ちょっとフックしてしまった」とカップ左フチに蹴られた。
4打差16位からフィールドベストとなる7バーディ・1ボギーの「65」で猛チャージした。「パターが入ってくれて、リズムに乗ることができて、きょうの18ホールはよかった」と、最終日を前向きに振り返る。
「いつかは勝てると思っているけれど、しっかり勝ち切りたい。自分がいいプレーをしていたら、プレーオフにならずに優勝できた」。初優勝への思いを強くする視線の先には、海外ツアーもある。「もっと強くなりたい」とさらなる成長を誓った。(文・笠井あかり)
