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「コツコツとチャンスを生かして」 平田憲聖がストレスフリーの「66」で首位タイ発進

国内男子ツアー「ハナ銀行インビテーショナル」の第1ラウンドが終了。今季1勝を挙げている平田憲聖がボギーなしの「66」で回り、首位タイ発進。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2023年6月16日 07時00分

雨のゴルフなら任せろ! 平田憲聖がボギーフリーで首位タイ発進。
雨のゴルフなら任せろ! 平田憲聖がボギーフリーで首位タイ発進。 (撮影:藤井孝太郎)

<ハナ銀行インビテーショナル 初日◇15日◇千葉夷隅ゴルフクラブ(千葉県)◇7636ヤード・パー73>

日本と韓国の共催大会となった国内男子ツアー「ハナ銀行インビテーショナル」は、曇り空の下はじまった。だが、午後スタートの選手たちがスタートする頃には雨が降りだし、その雨足はどんどん強くなっていた。

そんななか、今季1勝を挙げる平田憲聖が前半を3バーディ・ボギーなしの3アンダーでハーフターン。後半はピンチを迎えるシーンもあったが、上がってみれば7バーディ・ボギーなしの「66」で第1ラウンドを終え、首位タイで滑り出した。

「3アンダー、4アンダーでは回りたいと思っていた」という目標はクリア。さらに「ボギーなしで回れてよかったです。チャンスを多くつくれて、そのチャンスを生かすことができた。1日通していいラウンドだった」と、自らを評した。

平田のなかで、特に印象に残ったホールがあったという。「後半の16番でのパーは、きょうの内容のなかで一番よかったと思います」。16番パー4はティショットを左に曲げ、雨に濡れた深いラフへ。セカンドショットは少しダフってしまい、ボールはグリーン手前40ヤード地点にとどまった。3打目のライは「芝は生えているけど泥地みたいなところだった。そこからオッケーぐらいに寄せられた」とナイスセーブ。そして「17番のバーディにもつながったかな」というように、ピンチをチャンスに変えることができた。

平田は今年5月に行われた「〜全英への道〜ミズノオープン」で同年代の中島啓太をプレーオフで破り、初優勝を遂げた。2勝目が狙える好位置での発進になったが、「毎試合、『優勝するぞ』と意気込むタイプではない。コツコツとチャンスを生かしていくのが、考え方なども含めて自分のゴルフだと思っている。あまり2勝目とかの意識はしていないです」と話す。

どんな状況でも自分のプレースタイルを変えずに、コツコツと挑んでいく。ゴルフはコースとの、そしてパーとの戦い。この当たり前が、実は簡単ではないことを平田は知っている。それが首位タイ発進に結びついたのだ。

きょうは「早めに帰って、しっかり体をあたためて、風邪をひかないように」と、あすに向けて体調を整えると話した平田。2日目は午前7時50分に10番からスタートする。(文・高木彩音)

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