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QTランク323位、予選通過はたった1度の22歳が首位で最終日へ 勝てばツアー史上最大の下剋上

ツアー未勝利どころか、予選通過は1度だけ。石塚祥利が蟬川泰果らに並ばれたものの、トータル14アンダーで首位の座をキープした。

所属 ライター
田中宏治 / Koji Tanaka

配信日時:2025年8月31日 08時00分

ツアー未勝利どころか、予選通過は1度だけ。石塚祥利が首位タイで最終日へ(写真は昨年のフジサンケイクラシック)
ツアー未勝利どころか、予選通過は1度だけ。石塚祥利が首位タイで最終日へ(写真は昨年のフジサンケイクラシック) (撮影:藤井孝太郎)

<Sansan KBCオーガスタ 3日目◇30日◇芥屋ゴルフ倶楽部(福岡県)◇7293ヤード・パー72>

ツアー史上最大の下剋上なるか? 2日目に「63」をマークし、単独首位に立った石塚祥利が「71」をマーク。蟬川泰果らに並ばれたものの、トータル14アンダーで首位の座をキープした。QTランキング323位の石塚が勝つと、2010年「長嶋茂雄招待セガサミーカップ」を制した小山内護(QTランキング104位)を超え、最も出場優先順位の低い選手の優勝となる。

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地元・福岡出身、主催者推薦で出場する22歳が大仕事に向けて前進した。3番パー3でダブルボギーを叩き「一時はどうなることか思った」という苦しい出だしだったが、5番パー4で4メートルのバーディパットを沈めて気持ちをリセット。終盤の16番パー4で再びダブルボギーを叩いたものの、トータルではしっかりスコアを伸ばした。

プロになった2021年からレギュラーツアー10試合に出場し、予選通過は1度だけ。3日目とはいえ最終組でプレーするのはもちろん初めてだ。「手が震えるぐらい緊張していたんですけど、それも5番のバーディで和らいで、終盤は緊張せずにプレーできていたと思います」。今大会の会場の芥屋GCの所属。勝手知ったる“ホーム”でプレーできていることが精神面でもプラスに働いているのだろう。

右利きだが、パッティングだけは左打ちというのが大きな特徴。中学生のころからイップスに悩まされ、高校3年時に出場した試合でいよいよ手が動かなくなった。「1メートルから3パットを連発して急きょ左で打ちました」。この時はピン型パターのバックフェースで打つしかなかったが、手はスムーズに動いた。以来、パッティングは左。今大会の平均パット数1.5641は堂々の出場選手ナンバー1だ。

ツアーで、しかも上位で戦うのは初めての経験。前日は午後6時ごろに帰宅し、すぐに寝てしまうほど疲れ切っていた。午後10時ごろに目覚めた際に夕食を取り、再び床に就いたという。「今日はもっと疲れていると思うのでたくさん食べて、たくさん寝て、明日に備えたいと思います」。暑さの中、優勝争いを戦い抜くには体力も必要だ。

周囲の期待は優勝の一点に集まるが、本人は少しだけ冷静だ。「目標はトップ10に入って、来週も出場すること。それを目標にしつつ優勝も意識できたらなと思います」。現在はレギュラーツアーはもちろん、下部のACNツアーにも自力ではほぼ出場できない立場。それがどう変わるのか? ドラマチックな最終日になることは間違いない。(文・田中宏治)

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