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男子メジャーで違反 S・ノリスに視聴者からの指摘により2罰打 コース外からの“通報”についてPGA「我々は我々の判断を」 

日本プロの第3ラウンドが終了した。首位でホールアウトしたショーン・ノリスだったが、視聴者からの指摘により2罰打のペナルティがくだされた。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2025年5月24日 16時03分

マークのやり方で視聴者から指摘を受けショーン・ノリスに2罰打のペナルティがくだされた
マークのやり方で視聴者から指摘を受けショーン・ノリスに2罰打のペナルティがくだされた (撮影:上山敬太)

<日本プロゴルフ選手権 3日目◇23日◇三甲ゴルフ倶楽部 谷汲コース(岐阜県)◇7337ヤード・パー72>

第3ラウンド終了時点で、単独首位に立っていたショーン・ノリス(南アフリカ)だったが、中継を見ていた視聴者の指摘によりペナルティがくだされた。問題になったのは14番パー5のグリーン上で、ノリスがボールをマークした時のこと。この際、ボールの真下までマークを入れたことにより、本来のボール位置よりもカップに近づいてプレーを進めたことだった。大会を主催する日本プロゴルフ協会(PGA)が改めて映像を確認。ゴルフ規則14.7『誤所からのプレー』により、スコアカード提出後に2罰打がくだされた。

【写真】「マークの真下」という部分を説明する競技委員

ペナルティ後にはPGA競技員の天野克彦氏から説明も行われた。「規則14.7『誤所からのプレー』。ただ、これに関しては重大な違反はないということで2罰打を14番につけ、ノリス選手のスコアが『5』から『7』になります」。続けて「確認できる材料があって、それを確認した結果、本人もそういうことがあったことを認めた」と、選手も納得したうえでの裁定になった。

これにより、3日目のスコアは1オーバーの「73」から3オーバーの「75」に修正。ホールアウト時点ではトータル14アンダーの単独首位だったが、トータル12アンダーで生源寺龍憲に並ぶ首位タイになった。

視聴者からの指摘というのは、公平性などの観点から長らく議論に挙げられている。これについてPGAは「我々も全てに対して、視聴者の主張を聞くという事はない。ただ疑いが出てきたという話になると調べなければいけない部分ではある。確かにテレビに映っていた、映っていないところが(公平性として)どうなんだということはあるかもしれません」と話した。

2017年に米国女子メジャー「ANAインスピレーション」において、レクシー・トンプソン(米国)が受けた裁定が大きな議論となったことがある。トンプソンは3日目の17番でグリーン上のマークから異なる地点でプレーしたことが視聴者からの指摘で判明。これにより誤所からのプレー(2罰打)と過少申告(2罰打)により4罰打が、1日たった最終日のラウンド中に告げられてタイトルを逃したということがあった。それにより、R&AとUSGAは同年にルールに、新たな裁定となる34-3/10を追加したという経緯もある。

今回の判断についてPGAは「各団体で(判断の)違いはある。我々は我々の委員会としての判断とジャッジで対応し、そこで確認をしたということになります」と説明した。

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