■そもそもイップスの定義って?
心の葛藤により、筋肉や神経、脳細胞にまで影響を及ぼす心理的な症状で、集中すべき場面で、プレッシャーによる極度の緊張から、無意識に筋肉の硬化を起こし、思い通りのパフォーマンスができない症状をイップスという。
いま行っていることが自分に合っていないというサインでもあり、インプットした知識や情報を、うまくアウトプットできないことで生じる。『もっとうまくなるには』、『もっとこうしたら良くなるのでは』と様々なことを考え、能力の高い選手がかかりやすい症状だ。そして、イップスの大きな壁となるのが、なかなか本人が認めにくいところ。一時的なスランプとは異なり、イップスは受け入れることが克服への第一歩だと河野氏は話す。
そして、「本当は言いたくない…」という気持ちをぐっとこらえ、重い口を開いてくれた堀川。壁に真正面から向き合ってもらい、イップスを乗り越える糸口を探る。
■克服のため、堀川が向かったのは…
克服しようと「とにかく経験豊富な先輩に聞く」と、様々なプロにアドバイスを求めて試してきたが、いまだにコレという解決策は見つからず…。
そこで今回、門を叩いたのが横田真一だった。
横田といえば、自身もパター、アプローチのイップスを経験・克服。順天堂大学の大学院に入学し、自律神経とパフォーマンスの関係などについて研究してきた。そんな大先輩から、イップス克服への金言を授かるべく、プロゴルファー同士による“ぶっちゃけ対談”をお届けする。