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成長しすぎたラフの影響で想定外のモンスターが出現【ツアーの深層】

成長しすぎたラフの影響で想定外のモンスターが出現【ツアーの深層】

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2018年5月29日 19時24分

全長8007ヤード。国内史上最長のザ・ロイヤルゴルフクラブで行われた「〜全英への道〜ミズノオープン」。4日間でアンダーパーは優勝した秋吉翔太の1アンダーのみ。距離に加え気象条件も過酷な戦いとなった大会で、JGTOのコースセッティング・アドバイザーを務めた細川和彦がサバイバルゲームを振り返る。

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■読めない気象条件への懸念 史上最長コースに加えたひと工夫

初日、2日目、最終日は7700ヤード強。3日目には全長8007ヤードのセッティングとなり、大きな話題を呼んだミズノオープン。加えて選手を苦しめたのは海から吹く重い風。2日目、3日目は瞬間最大風速が10メートルを超え、特にアゲンストの風が吹き付けるホールでは、大崩れする選手が続出した。

「セッティングで今までで1番苦労しました」という細川。「距離が長いコースだと選手目線、大会主催側の考え、さらにはテレビ中継のすべてを考える必要があるため、非常に難しいのです」。パー4も500ヤード級が当たり前、アゲンストになればセカンドで長い番手を使うことになる。「3日目は、なるべく花道の延長線上にピンを切るといったこともしました」というが、それでも3日目にアンダーパーを記録したのはわずか2人だった。

実はこの日は、「思っていたよりも風が強かったのです」と細川は告白する。グリーンの硬さとスピードを示す数値は他のツアー競技とそう変わらないが、「長い番手でグリーンを狙うことが多いため、数値以上に硬さ、速さが強調されてしまった」と細川はいう。ショットに関しても、「海が近い潮風は、余計に距離感を狂わせるのです」と、難条件がすべて出そろったかたちとなった。

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