＜三菱ダイヤモンドカップゴルフ　最終日＞◇31日◇大洗ゴルフ倶楽部(7,190ヤード・パー72)

　国内男子ツアー「三菱ダイヤモンドカップゴルフ」の最終日。今大会、難コースと厳しいコンディションに苦しめられた石川遼だったが、この日は安定したゴルフを披露した。INスタートの出だしの11番でボギーを叩くも、13番でバーディ、15番でもバーディを奪い1つスコアを伸ばして前半を終了。そして見せ場は後半にやってきた。

遼のプレーを｢一打速報｣で振り返る

　後半スタートの1番でティショットが右の林に入るも、セカンドで前方の林を避けるようにインテショナルスライスを打ちピン右3メートルへ。ここをバーディとしナイスリカバリーをみせる。中盤2つのボギーを叩くも、ここまで3日間連続バーディとしていた6番でこの日もバーディを奪取。そして、8番ショートホールではあわやホールインワンというスーパーショットでバーディを奪いギャラリーを熱狂させた。この日2つスコアを伸ばした石川は、トータル6オーバー30位タイでフィニッシュ。雨、風、そして難コース大洗との激闘を終えた。

　4日間を通じて波のあるゴルフを続けた石川。ショット、パット共に課題は山積みだが「ここでの経験は大きかったです。日本ツアーで1、2を争う難しいコースで4日間やれたことは大きい」と苦しんだ以上に収穫も多かった様子。この経験は、来週開催される今季メジャー初戦「UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ」に必ず生きてくるはず。難コースで得た自信と課題を胸に、昨年予選落ちのリベンジを果たす。

　さらに、4日間果敢に攻め続けた石川にはうれしいご褒美が。ティショットの飛距離計測ホールである10番、17番の4日間の平均飛距離が296.25ヤードを記録。見事ドライビングディスタンス賞を獲得し、賞金100万円を手にした。石川は「宝物ですね。これを弾みにして、もっと飛ばしてもっと真っすぐ打てるようにしたいです」なによりもこだわる飛距離での受賞に満面の笑み。この勲章を胸にこれからも豪快なドライバーショットを見せてくれそうだ。