＜三菱ダイヤモンドカップゴルフ　3日目＞◇30日◇大洗ゴルフ倶楽部(7,190ヤード・パー72)

　国内男子ツアー「三菱ダイヤモンドカップゴルフ」は3日目を終え、1イーグル・4バーディ・2ボギーでこの日ベストスコアの“67”をマークしたブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)がトータル2アンダーで単独首位に浮上、中嶋常幸、兼本貴司らがトータルイーブンパーの2位タイにつけた。上位は混沌としており、難コースが相手だけに誰が優勝するか予想もつかない状況。ディフェンディングチャンピオンのプラヤド・マークセン(タイ)も首位と3打差の5位タイと連覇をしっかりと視界にとらえている。

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　この日4バーディ・1ボギーで3つスコアを伸ばし経験の違いを見せた中嶋。ショットは「若いころのリズム感がない」と嘆くが、それを補うアプローチが冴え、4つのバーディの内2つをチップインで奪ってみせた。国内ツアー開幕前には体調を崩し、ようやく練習が出来るほどに回復したばかり。「この位置にいるのが奇跡だよ。ありえないってやつ？」と好位置に本人も驚きを隠せない。

　「コースは大好きだし、この大会も大好き。最後まで耐えて、少なくとも自分が満足できる結果を出したいね」と控えめに意気込みを語った中嶋だが、今大会は過去に4度の優勝を誇る得意大会。86年大会ではこの大洗ゴルフ倶楽部で勝利も挙げている。「ここは経験がモノをいうから。とにかく木より上に上げない、枝より下を打っていく」この難コースの攻め方は誰よりもわかっている。同大会5度目の栄冠も十分にありそうだ。

【3日目の順位】
1位：ブレンダン・ジョーンズ(-2)
2位T：中嶋常幸(E)
2位T：チャワリット・プラポール(E)
2位T：兼本貴司(E)
5位T：金庚泰(キム・キョンテー)(+1)
5位T：プラヤド・マークセン(+1)
7位T：近藤共弘(+2)
7位T：谷口徹(+2)
7位T：横尾要(+2)
7位T：甲斐慎太郎(+2)
7位T：原口鉄也(+2)
7位T：石川裕貴(+2)