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【石川遼・復活優勝へ】“魅せる”プレーに垣間見た、石川遼の復活劇

【石川遼・復活優勝へ】“魅せる”プレーに垣間見た、石川遼の復活劇

所属 ALBA Net編集部
谷口 愛純 / Azumi Taniguchi

配信日時:2018年1月25日 12時07分

“明”として深堀が挙げたのは「バーディが多く取れるようになった」こと。実際、石川はこの4日間で大会最多となる21バーディを記録。「去年に比べ、手と体が離れないで振れるスイングになってきた。ボールコントロールが非常によくなったから、グリーンにヒットする率も高くなった」と分析する。

一方、元来の“ドライバーで攻める”プレースタイルが強く残っている点を課題に挙げた。「せっかくアイアンや3番ウッドで打っても曲げてしまう場面もあった」。そう深堀が語るとおり、石川の4日間トータルでのフェアウェイキープ率は44.64%。出場者の中では67位となっている。「ドライバーで打たないでアイアンで打つというだけでなく、 “アイアンで打っても、絶対にこっちには行かせない”という打ち方ができれば」。“攻め”の姿勢が強い石川のスタイルに、さらなる戦略性が加わればより一層強みが増す。

ただ、今の石川は「5年先、10年先に向けて」、まだ発展途中。「コースの中で、やりたいスイングをやり切れるかという部分をやっている。それが自信を持って打てるようになった先に、さらに課題が出てくるのかなと思う」。完全復活への道のりはまだ続くが、一つ一つの課題を克服しながら前を向く石川の姿に、深堀はそう遠くない未来に“復活”を感じたという。

「去年の悪いときだったら、あれも入らないで終わったと思う」。そう深堀が指したのは、最終日の18番。10メートル近いバーディパットを沈め、会場を興奮の渦に巻き込んで4日間に幕を閉じた。「石川遼の良さが完全に戻りつつあるのを感じた」。優勝争いから脱落しても、最後の最後でギャラリーを“魅せた”プレーに、かつての石川遼の姿が垣間見えた。

初上陸のミャンマーの地で、石川の2戦目がまもなく始まる。
日程 2018年1月25日-1月28日賞金総額

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