朝から雨が晴れ間が見せたと思ったら“お天気雨”、さらに強風…。荒天の3日目となった「マイナビABCチャンピオンシップ」で、首位で最終日を迎えることになったのはトータル10アンダーまで伸ばした小林伸太郎だった。
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気が付けばリーダーボードの一番上に自分の名前があった。「途中ではトップが12アンダーくらいまで伸ばしてたのに、13番でボードを見たらいつの間にか僕がトップになっていて。自分でも信じられなかった」。多少の動揺は生まれたが、自分のベストプレーを心がけ、そのまま落ちることなく残り6ホールを駆け抜けた。
ここABCゴルフ倶楽部は三木市にある自宅から30分。シーズンで唯一自宅通勤をするコースだ。好条件もあって出場できなかった「日本オープン」週に同コースで3日間の合宿。1日は所属先の焼き鳥まさやの社長である家田秀海社長と、残り2日は後輩と合計3ラウンド。その予行練習が効果的だったかどうかは、成績が如実に表している。
首位で最終日を迎えるのは初。不安も入り混じるが、気持ちはあくまでチャレンジャーだ。「優勝したいけど、まずは自分がしっかりと集中できるように。同組には片山(晋呉)さんがいる。間近で見て色々勉強させていただきながら、その中で自分のゴルフを表現したい」。