米国を主戦場とする小平智が4年ぶりの国内優勝に王手をかけた。首位タイから出たこの日は、4バーディ・1ボギーの「67」をマークし、2位の出水田大二郎に2打差の単独首位で最終日を迎える。
高層ビルが見えるのも乙なものです【写真】
「一打に集中する」が今のテーマだ。これまでは伸ばしたい、トップ5に入りたい、優勝したいといった思いを持ってプレーしていたが、「それをやっていると、自分にプレッシャーをかけていい方向にいかない」。思い通りにスコアを伸ばせないと「イライラするので、どうやって(考え方を)直せばいいか考えていた」。
小平がヒントにしたのは、憧れの存在、タイガー・ウッズ(米国)だ。YouTubeなどでウッズのスイングやインタビュー動画を見ているという。「一打一打、その場面に集中すると言っていた。今年に入ってからはトップ10とか考えずに、一打一打全力を尽くしてやることしか考えていない」。
この日はドライバーショットは良かったものの、アイアンショットの距離感が合わずにバーディチャンスが少なかったが、イライラせずに3つ伸ばした。前日は、前半にドライバーショットが思い通りに打てなかったが、それでも落ち着いて「66」をマークしている。絶好調というわけではないが、「この3日間は合格点」のプレーで優勝に王手をかけた。
