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「ゴルフが自分を変えてくれた」 ツアーデビューを果たした2世プロ・池内慧の戦い「今度は自力で出たい」

「ゴルフが自分を変えてくれた」 ツアーデビューを果たした2世プロ・池内慧の戦い「今度は自力で出たい」

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2022年7月7日 08時00分

2世プロとして歩み出したばかりの池内慧
2世プロとして歩み出したばかりの池内慧 (撮影:岩本芳弘)
オープンウィークの続く国内男子ツアー。次戦は「日本プロゴルフ選手権」(8月4〜7日)となるが、7日から2日間、「日本プロ」の出場権をかけた最終予選会が行われる。その中で強い意気込みで臨むのが池内慧(けい)、27歳だ。レギュラーツアー1勝、シニアツアー2勝の池内信治を父に持つ、二世プロゴルファーである。

背中を追う父・信治とのツーショット【写真】

■ゴルフを始めたきっかけは石川遼

父の背中を追うように2020年のプロテストに合格して21年1月にプロゴルファーとなった池内慧。ツアーの出場権をかけた昨年のクオリファイングトーナメト(QT)は1次で敗退。しかし、先月開催された「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP byサトウ食品」で特別協賛社のサトウ食品の主催者推薦でツアーデビューを果たした。

かつて父が仕事場とし、夢にまで見た舞台は簡単ではなかった。「今までで一番緊張しました。練習ラウンドはアンダーパーを出せていたのですが、緊張感からかびっくりするようなミスショットが出たり、ゲームが始まったらいつも通りにはいかないですね」。顔をこわばらせながらティオフ。体が思うように動かずに自分のゴルフができない。初日はバーディが奪えず「81」。2日目は父・信治も会場に駆けつけたが2つのダブルボギーが響いて「74」。2日間トータル11オーバー。予選通過ラインの4アンダーに遠く及ばず、出場153人(棄権者を除く)中、151位タイに終わった。

父の池内信治は1981年にプロ入りし、93年にはレギュラーツアーの「ポカリスエットオープン」でツアー初優勝を遂げるなど活躍し、各種メディアにも出演していた。二世プロは父の影響で幼少期からクラブを握っている印象があるが、慧がゴルフを始めたのは16歳。「石川遼くんの活躍をテレビで見て。ゴルフってどんなもんだろう。自分もできるかな」と、20代のプロによくある動機と同じだ。「父親がプロゴルファーだったのは知っていましたが、興味なかったんです。テレビも見ないですし、帰ってきたら日焼けして帰ってくるみたいな(笑)」。通信制の高校に進学後、10代で大活躍する石川遼の姿を見てゴルフに興味を持つと、父のいる練習場でボールを打ち始めた。

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