姉である河本結、コーチの目澤秀憲らとオフに合宿を行い、考えが変わった。「昨年の反省をしたときに、気持ちでスコアを崩しているのが大きかった。気持ちが前のめりになりすぎと。例えば優勝争いで攻めすぎたり…」。アマチュア時代は少しでも狙えるチャンスがあれば危険をかえりみずにチャレンジしていたが、スコア的に痛みを感じることが多かったという。
それが色濃く出たのが、首位と1打差の4位タイで最終日を迎えた昨年のパナソニックオープンだった。河本は終盤に2つのダブルボギーをたたくなど「78」と崩れて、20位タイで終戦。優勝したのは最終日に「68」をマークした日本体育大学の1学年後輩で、同組でラウンドした中島啓太だった。「啓太はいいプレーをしていました。僕より大人でしたね」と振り返る。
爆発的なスコアを出せるポテンシャルを持ちながら、大人なゴルフを身に着ける河本。「どんなコンディションでも今週は毎日3アンダーで回るのが目標です。大人な感じでいけば、絶対いけるくらい練習はしてきたので」と自信を見せた。(文・小高拓)
【プロとしてツアーデビュー戦優勝者】
・重信秀人(1979年 中四国オープン)
・渋谷稔也(1984年 九州オープン)
