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片山晋呉のスイング改造の完成度は“7割5分” 「スイングと球筋が合ってきた」

片山晋呉のスイング改造の完成度は“7割5分” 「スイングと球筋が合ってきた」

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2020年12月28日 03時00分

常に新しい情報を探し「移動中の車の後ろでは調べものしかしてない」と笑う
常に新しい情報を探し「移動中の車の後ろでは調べものしかしてない」と笑う (撮影:福田文平)
昨年から成績を度外視してスイング改造に取り組んできた片山晋呉。47歳になっても「ゴルフが上手くなりたい」という気持ちは誰にも負けないと自負する。コロナ禍で実戦の機会が少なかった今年1年を振り返ってもらった。

足の使い方が変わった! 片山晋呉の最新スイング【連続写真】

今年の全日程が終了した時点での賞金ランキングは31位、最高成績は「三井住友VISA太平洋マスターズ」の10位タイだった。「スコアはまだあんまり気にしていない」と言いながらも片山は充実の色をにじませる。「スイングの形だけを考えてやっていたのが、いまは球筋とか、高さとか、球の曲げ幅とか、そういうことが少しずつできている。7割5分くらいは自分のしたいことができた」と新しいスイングが体に馴染んできている。

片山が2年近く取り組んできたのは、“振る”スイングではなく”踏む”スイング。追い求めるのは、どのくらいの強さで踏めているかという数字だ。『スイングカタリスト』というマット状の計測器の上でスイングすると、スイング中の左右の『横方向の力』、踏み込んで蹴り上げる『縦方向の力』、それに前後の『回転の力』を数字で可視化できる。スイング改造前、片山は『横方向の力』は使えていたものの、『縦方向の力』と『回転の力』はほぼゼロ。まったく使えていなかったという。

「スイングカタリストの数字3つをPGAツアー選手の平均にするのが目標だった。僕は左右は入っていたけど、上下と回転がなかった。それが10月くらいから3つとも平均に入るようになった」

この『スイングカタリスト』は多くの米国男子ツアーの選手が取り入れていて、世界のトッププロたちが飛距離を伸ばしている1つの要因となっている。今年の初めにはスイング改造で10ヤードキャリーが伸びたと言っていた片山も、この12月には「さらに5ヤードくらい平均してキャリーが出ている。ドライバーだとトータルで12〜13ヤードくらい行くようになってきましたね」と効果てきめんだ。

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