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実は…米国よりも優勝賞金の“割がイイ”!? 賞金王争いに関するあれこれ【記者の目】

実は…米国よりも優勝賞金の“割がイイ”!? 賞金王争いに関するあれこれ【記者の目】

所属 ALBA Net編集部
谷口 愛純 / Azumi Taniguchi

配信日時:2019年11月13日 06時57分

シーズンの優勝者らが出場できる最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」まで、残り3試合。同大会では毎年、ある恒例行事が行われている。本戦開幕前に賞金王を競う選手が並んで行われるフォトセッションだ。

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そもそもの始まりは2009年。賞金ランキング1位で迎えた石川遼と、2位の池田勇太の賞金王争いを対比する意図で行われたことが始まりらしい。当時は石川の18歳賞金王誕生が注目されたが、以降、最終戦での賞金王対決はおなじみとなっている。

女子ツアーでは最終戦を待たずに賞金女王が決まることも多々あるが、男子の場合はほぼ最終戦までもつれこむ。女子はシーズン39試合、男子は25試合と試合数が少ないことに加えて、「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」から最終戦まで、優勝賞金4000万円の高額大会が続くため、1試合ごとでランキングはめまぐるしく変わるからだ。

さらに、賞金配分の形態に起因する部分も大きい。女子の場合、大会によって異なるケースもあるが、基本は総額の18%が優勝賞金、2位が8.8%、3位が7%、4位が6%、5位が5%……となっている。HEIWA・PGMと同週に行われた「TOTOジャパンクラシック」は米国との共同主管大会のため、ドル建てで米ツアーの分配率で配分。優勝者が15%、2位が9.13%、3位が6.63%、4位が5.13%、5位が4.13%で振り分けられた。

国内男子ツアーはというと、優勝者が20%、2位が10%、3位が6.8%、4位が4.8%、5位が4%と、単独2位に入った場合の分配率が高い。昨年1勝で賞金王に輝いた今平周吾だが、今季もここまで1勝ながらHEIWA・PGMで5度目の単独2位に入り、賞金王への道を順調に歩んでいる。また、他のツアーに比べて優勝賞金の分配率が高いことも国内男子ツアーの特徴。米国男子ツアー優勝者が18%、2位が10.8%、3位以下は日本とほぼ同率となっているため、優勝賞金だけ見れば日本男子ツアーが一番高く、終盤戦での“一発逆転”の可能性は残り4試合で十分にあり得る。

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