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日本ゴルフツアー機構(Japan Golf Tour Organization)主催ツアー

賞金王・中島啓太ら若手が台頭 石川遼はZOZOで日本勢最上位に【国内男子ツアー10大ニュース】

今季も数多くの話題が生まれたゴルフ界。その中から、編集部が各ツアーの10大ニュースをピックアップしてシーズンを振り返る。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2023年12月29日 12時45分

■杉浦悠太が史上7人目のアマチュア優勝
杉浦悠太(日大4年)が「ダンロップフェニックス」で快挙を成し遂げた。8月に行われた下部のABEMAツアー「ダンロップフェニックストーナメントチャレンジinふくしま」で優勝し、今大会に主催者推薦で出場権を得ていた杉浦だが、2日目にトップに立つと、3日目を終えてトータル12アンダーまで伸ばして後続に4打差をつけた。最終日は後半に入ってダブルボギーを打つなど苦しみながらも、トータル12アンダーで逃げ切った。中島啓太、蝉川泰果に続く3年連続8回目、史上7人目のアマチュア優勝者が誕生した。

ダンロップフェニックスは今年で50回目を迎え、その長い歴史の中でアマチュアが勝つのは初めて。また、22歳68日での優勝は1977年のセベ・バレステロス(スペイン)に次ぐ2番目の年少記録で、日本人としては最年少記録であった。

■松山英樹が4年ぶり国内ツアーにカムバック
50回目の節目を迎えた「ダンロップフェニックス」に、2014年大会覇者の松山英樹が参戦。4年ぶりの国内男子ツアーへの出場となった。冠を務めるダンロップのホストプロとしての一戦で、10月に日本で開催された米国男子ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」以来の実戦となった。ZOZO終了後に体調を崩し、1週間半ほどクラブが握れなかった中で、初日にいきなり『63』をマークし、8アンダーで単独首位発進を決めた。しかし、2日目以降はスコアを伸ばすことができず、4年ぶりの国内ツアーはトータル5アンダー・10位タイに終わった。「状態はいいとは言えなかったんですけど、来年につながるような良いきっかけが見つかった感じ」と来季への期待を胸に宮崎の地を後にした。

■“苦境”を乗り越えた鍋谷太一 プロ転向12年目で念願のツアー初V
昨季に初シードを獲得した鍋谷太一が、「カシオワールドオープン」でプロ転向12年目にして念願のツアー初優勝を遂げた。最終18番では1メートルにつけたウイニングパットを沈めると両手でガッツポーズを決め、帽子のツバに手を当てて深く頭を下げた。初Vを制すまでの道のりは苦しかった。これまでQTで上位に入り前半戦の出場を得ることはあったが、後半戦の出場につながる成績を残せずにいた。父親の支援で生活する時期もあり、周りの同級生が社会でお金を稼いでいる姿を見て、自分が劣っていると感じた時期もあった。

そんな鍋谷の気持ちを変えるキッカケとなったのが“結婚”。家庭を支える身になって「『やるしかない』って自分のなかで吹っ切れて」と前向きに。そんな苦境を乗り越えて“涙の栄冠”を手にした。そして、目標であった最終戦「JTカップ」にも今大会の優勝の権利で出場。賞金ランキングは自己ベストの7位に入った。

■ベテランたちのシードを懸けた戦い
多くの若手が台頭する国内男子ツアーだが、ベテラン勢たちのシードを懸けた戦いもあった。賞金ランキング上位65位までの選手には翌年のフル出場権が与えられるが、百戦錬磨の実力者たちであっても、そのボーダーにたどり着けずに涙をのんだ。14季連続でシードを獲得してきた池田勇太もその一人。69位で賞金シードを喪失することになった。池田は生涯獲得賞金ランキングで25位以内(7位)に入っているため、その資格を使用して来年のツアーに出場することができるが、来季の試合出場については検討中だという。

さらに、2014年の賞金王で07年からシード権を維持してきた小田孔明も102位と振るわず、シードを失った。こちらは生涯獲得賞金ランキングによる1年シードを使い、来シーズンでの再起にかける。

また、永久シード選手の片山晋呉も例外的ではあるが、賞金シードを失った一人。賞金ランク74位に終わり、連続賞金シード記録は尾崎将司の32シーズンに次ぐ25季でストップした。11月時点ではシード入りは目と鼻の先まで迫っていたが、賞金ランク4位以内に付与される海外シニアメジャー出場権を狙って、国内シニアツアーへの出場を優先。だが、奮闘むなしくランキング11位で権利を逃した。

■宮本勝昌がシニアツアーで賞金王獲得
国内シニアツアー最終戦「いわさき白露シニア」で宮本勝昌がトータル9アンダーで逃げ切り、シニア3勝目。そして、「人生で初めて一番になれた。最優秀選手賞的なのは51年生きてきて初めてなので、ものすごくうれしい」と、ゴルフ人生で初となる“賞金王タイトル”を獲得した。シーズン3勝はレギュラーツアーを通じて自身初。賞金ランキング2位のプラヤド・マークセン(タイ)には1300万円以上の差をつけての戴冠だった。

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