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今季開幕から連続トップ10入り 注目ルーキーの杉浦悠太はどんな練習ラウンドをしている?

注目ルーキーの杉浦悠太の練習ラウンドはどのようなことをしている?

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2024年5月15日 06時59分

<関西オープン 事前情報◇14日◇名神八日市カントリー倶楽部(滋賀県)◇6869ヤード・パー70>

国内男子ツアーは開幕戦の「東建ホームメイトカップ」からここまで4試合が終了。注目ルーキーの杉浦悠太はすべてトップ10入りを果たしており、いつプロ初優勝を挙げてもおかしくない状況だ。

何を書いている? コースメモを覗き見!【写真】

そんな安定した成績を残す杉浦の練習ラウンドは、どのようなことをしているのか? 今週16日から開催される「関西オープン」の指定練習日に杉浦の組をのぞいてみた。

ティイングエリアに立つと、コースメモを見ながらホールの全体を見渡す。「まずは風や池、バンカー、OBの位置などを確認しています」。キャディとともにバンカーや池までの距離、ティショットで打っていい距離などを確認。一番重要としているのは「フェアウェイに残すこと」と、ホール内各所のフェアウェイの広さなどをチェックしている。そこで「一番打ってはいけないところなど」も再確認しているという。

2打目地点では、グリーンまでの高低差、パー5ではどこにボールを運べば3打目が狙いやすいのかなどを確認。そしてホール内で一番時間をかけて見ている部分はグリーン周りとグリーン上の傾斜。「(グリーン周りで)外してはいけなそうなところを一応打ってみます。難しいところや行ってはいけないところを1~2球打って、難しければ“×”を書きますね」と実際にグリーン周りからアプローチショットを行い、リカバリーが難しい位置などを見極めている。

杉浦のなかで外していいと考える位置は「ピンを想定したときに上りのアプローチになるところ」とグリーン周りからグリーンに対して上りの傾斜が残る位置を探っていく。そしてミスした場合を想定をして、その位置からの練習も当然行う。「手前のバンカーやラフに入ると奥にこぼれてしまうかなというときとかは、奥から練習したり。状況を考えながら、こういう場所から打ったら、ここに来るかもなっていう」。グリーンに上がる前に2球を持ち歩き、いろいろな場面を想定する。

そしてグリーンに上がると数カ所に目印を置いてボールを転がす。「傾斜はだいたい分からないと、2打目の狙い方がわからない。グリーンの全体的なイメージができるぐらい傾斜を書く感じ」とマウンドがある部分には“〇”を書き、傾斜がある部分で気になるところには矢印を記した。

安定したプレーができる理由は、事前準備が徹底されているからこそ。ティショット、グリーンを狙うクラブ選択はそのときの状況に応じて異なるが、ジャッジするための情報取得をしっかり行い、ボールを打ってはいけないところの見極め、ミスを想定した練習などを徹底している。

「トップ10入りが安心とはいかないです」と話す杉浦は、上位にいても優勝ができていないことに悔しさを感じている。今回も準備を整えて、昨年の歴史的アマチュアV以来の優勝を狙って行く。(文・高木彩音)

なお、ALBA TVでは大会4日間がライブ配信される。

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