「特に緊張した場面になると右に出てOBとか出て、スコアメイクに苦しみました。他のクラブはいいのですが、ドライバーだけダメでした」。16年以降はQTでファイナルまで進めず苦悩の日々が続いた。復調のきっかけは、昨年6月に知人を介して知り合ったYouTuberとしてもお馴染みの中井学コーチだ。これまで独学で取り組んできたが、初めてコーチと二人三脚で悪癖の修正に取り組んできた。
「バックスイングで骨盤がスエーして伸び上がっていました。そうするとタイミングが合わずに右に出ると言われました。その場で回る感覚で、しっかり骨盤を回すようにしました」。取り組み当初は、ボールは真っすぐ飛ばなかったが辛抱して続けることで感覚が合いはじめ、緊張した場面でも右へのミスが消えた。QTも6年ぶりにファイナルまで進み、4位に入り、ABEMAツアーだけでなくレギュラーツアーの前半戦の出場権を手にした。
今季の初戦は「周りはテレビで見ていた選手ばかり。自信になります。ただ3パットを1回もしないのが目標でしたが、3日目に1回やってしまったのが悔しいです」と振り返る。今季はまずは賞金シード権獲得が目標。ドライバー不振から脱却し、上々の滑り出しを見せた。(文・小高拓)
