衝撃の事実!アマチュアは5番Iのヘッドスピードが6番Iよりも遅かった
アマチュアのHS/7I=39.0m/s、6I=39.1m/s、5I=38.5m/s
プロ代表・宮里優作(みやざと・ゆうさく)/80年生まれ。沖縄県出身。ツアーきってのショットメーカー。今季は中日クラウンズと日本プロで2週連続優勝。ツアー通算6勝
アマ代表・吉川哲兄さん/59歳 ゴルフ歴20年 平均スコア96。芯に当たると気持ちが良いとの理由で5番が手放せないでいる。が、「ナイスショットの確率は5割」とミスが大きいのが悩み
7番は自信が持てるのに、6番、5番を握った途端に打てる気がしなくなるのはどうしてか。
真相を確かめるべく、プロとアマのヘッドスピードを測ってみると面白い結果が見られた。番手を追うごとにヘッドスピードが増し、ヘッドスピードの上り坂を作るプロに対し、アマは7番を境に一向にヘッドスピードが上がらない。それどころか長いはずの5番が6番よりも遅くなるといった衝撃の結果となってしまった。
協力してくれた吉川さんは、「5番には、飛ばない、上がらない、当たらないという嫌なイメージがあります。他の番手と違って、アドレスでとにかく当てたいという気持ちが強くなってしまいます」という。計測中も5番を持つと、明らかにミスが増加。これまで蓄積されたネガティブイメージが体を萎縮させているように見えた。
宮里優作に聞くと「5番アイアンをしっかり打つには、ヘッドを走らせることが必要です。当てにいくスイングではダメ。アマチュアが『7番までは自信が持てる』というのは、ロフトに助けられている部分が少なくないんです。7番までは誤魔化しながらでも打てますが、長くてロフトが立った5番は、ヘッドが走らないとボールにバックスピンが十分にかからず、上がりません。だから飛ばないし、上げようとすくい打つスイングにもなってしまうのです」
すくい打ち、振り遅れの人は必見!ヘッドを返して左に振り抜くとヘッドが走る
「真っすぐ打ちたいからって、打った後にフェースを上向きにキープするとヘッドは走りません。曲がりそうという不安があるかもしれませんが、ヘッドは返さないと走りません。ヘッドを返せば低く長いフォローになり、ヘッドスピードが増すのでボールも上がります(矢野)」
ヘッドを返すと聞いて、アマチュアが陥りやすいのが手をこねてしまうこと。写真の位置にヘッドが来た際にリーディングエッジと前傾角が同じになるのが理想だ。
「グリップエンドが自分の体を向いているかどうかがチェックポイントです。常にグリップエンドが体を指し、手元の動きが少ないほどヘッドは走ります(矢野)」
手元が体の幅から外れずに振れれば、グリップエンドは常に体を向く。グリップエンドをおヘソに付けて振ると、ヘッドが返って走る感覚がよくわかるぞ。
グリップエンドをおヘソにつけて振ってみよう
この特集が掲載されたのは…
●巻頭特集…5番アイアン 右手のスナップでちゃんと飛ぶ
●特別付録…『IZAWA LESSON BOOK』伊澤利光が5年間研究に研究を重ねたスイングを語る
●特集企画…すぐ打ってもダラダラ打ってもダメ!構えて10秒が飛びの黄金タイム