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【アプローチイップス】の救世主。ジェイド・アドラー『Think Chip Wedge』がズル過ぎる件

突然ですが、チッパーっぽい形のクラブに対するイメージって? 筆者は、見るなり“邪道”だと思うクチですが…。

配信日時:2018年9月5日 17時34分

P編 「まぁ、打ってみれば分かるよ」

肉眼だと、もっとチッパーっぽいんですが…

肉眼だと、もっとチッパーっぽいんですが…

筆者 「チッパーか…、まぁ、四の五の言わずに、とりあえず打つだけ打ってみますか。(絶対に使わないけどね…)15ヤードくらいの転がし想定でいきますよ!」

―― タシュッ ――

筆者 「!!!」

―― タシュッ✖5 ――

P編 「で? どうなんだ? クチも性格も見た目も悪い編集部員の長岡さん、正直な感想を言っていいですよ。チッパーっぽい見た目のクラブなんて邪道ですか? バカにするようなクラブですか?? 一体どうなんですか???」

筆者 「大アリです。転がしだけじゃないもん」

上手いも下手も、誰でも寄ってしまいます…

上手いも下手も、誰でも寄ってしまいます…

筆者 「ぐぬぬ……、いえ、ボクが間違っていたようです。アリどころか、大アリです…」

筒 「ほらぁ〜〜、だから言ったじゃないですか!そもそもバカにしすぎなんですよ、チッパーぽい見た目ってだけで」

筆者 「はい、すみませんでした…。なんだろう、このミスの少なさと球の揃い方…。けっこうアバウトに打ってるし、上下も左右も打点がズレてるはずなのに、球の揃い方がヤバいです…。あと、これ方向性がすっごくイイ! それに……、これ、転がしオンリーじゃないじゃないですか! 普通に球が上がるし、フェースを開いてカットに振ったり、球をフワッと上げたりもできる。パターの打ち方だけじゃないですよ!

チッパーって、転がしオンリーで、ダラダラ転がってオーバーした経験があるので、絶対に使わないと決めてたんですけど、これ、何でもできちゃうんですけど…。基本はチッパーっぽい見た目なのに、ウェッジの使い方もできて、打感がタシュッと穏やかで落ち着いてスピンの入る球も打てる。なんじゃこりゃ〜」

筒 「なんでだと思います?」

筆者 「ソール形状? いや、フェースかなぁ…。あっ、そうだ、チッパー系のはずなのにオフセットがすごく少なくてリーディングエッジがストレートで構えやすいから打ちやすいのかも!
筒 「それもありますけど、一番大きいのはロフトが55度だからですよ。止めたりフワッと上げる打ち方もできるソール形状であって、ロフトが大きいことがポイントです。もちろん、オフセットが少なくて打ち方を転がしに限定しない良さもあります

筆者 「あれ? チッパーって、ロフトが立ってませんでしたっけ? しかも、これ55度なのに、パターみたいに振ると、転がしもできましたよ?」

筒 「転がしのような低い出球でも、転がりすぎなかったでしょ?今までのチッパーって、ロフト35度とか45度とか売れ線のものはラクに転がしやすいロフトの立ったものばかりであまり選択肢がなかったんですよ。特に、この見た目のものではね」

筆者 「確かに。あと、チッパーって見た目的にネックがぐにゃっと曲がったものが多いんですけど、それがないのもウェッジっぽく扱えた良さなのかなぁと」

P編 「この形は“視覚由来”のイップスを救う」

ウェッジのトゥの山が平行にぶった切られたような形状…

ウェッジのトゥの山が平行にぶった切られたような形状…

P編 「いいところに気がついたね。オフセットも付いていないし、顔にクセが少ないだろう? それと、私が思うにやっぱり一番大きいのは丸くなくて見た目に【長方形】だからイイんだと思う。ヒールに向かってトップラインがくびれてこないから、私はパターのように構えやすくて、真っすぐ引いて真っすぐに出すのをゆっくり振れるのが有り難い。

このクラブを開発したアドラージャパンの岩崎さんもアプローチイップスで、私とまったく同じ症状なんだ。
結局、ウェッジの見た目をした丸っこくてヒールがくびれたものは、ウェッジの打ち方をしなきゃいけないと無意識にスイッチが入ってしまう。それが何かといえば、【加速しながら打たなきゃいけない】ということなんだ。

その加速の調整ができない症状が我々のアプローチイップス。つまり、短い距離で速度をコントロールできない。フルショットはラクに打てるのに、短い距離なのにヘッドを不意に急加速してしまってスピードのコントロールが出来ない。でも、パターならスピードのコントロールは普通にできる。おかしいと思うだろ? 長方形のパターに近い形状だとスピードコントロールが不思議にできるんだよ
クリーブランド『ニブリック』(左)『スマートソール3 Type-C』(右上)、アナライズ『MSウェッジ』(右下)

クリーブランド『ニブリック』(左)『スマートソール3 Type-C』(右上)、アナライズ『MSウェッジ』(右下)

筆者 「ボクは視覚的なイップスではないんですけど、言わんとすることは分からなくないです。というか、この手のウェッジの上半分をぶった切った形のウェッジって、過去に似たものがいくつかありましたよね。クリーブランド『ニブリック』に始まり、クリーブランド『スマートソールTYPE-C』や、マーク金井さんのアナライズ『MSウェッジ』などなど…。でも、今回のジェイド・アドラーが一番カッコイイし、使いたいって思っちゃいます。これ、いくらですか?

P編&筒 「………。(顔を見合わせる)ヘッド価格は18,000円だけど、あれ? 邪道だとかクソミソに言ってたの誰だっけ?こんなに短時間で使いたくなったの?」

筆者 「……。(目を合わせない)」

筒 「長岡さん、分かりますよ。ウェッジというか、アプローチって、練習もラウンドもしていないとすぐに下手になりますからね。フルショットの実力ってそんなに変わりませんけど、ウェッジのアプローチだけは、サボるとどこまででも短期間で下手になっちゃいますから!

P編&筆者 「うわぁ〜〜、耳が痛ぇ〜〜。(これ以上、本当のこと言ってくれるなってば…)」


Text/Mikiro Nagaoka

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