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スリクソン『Z85』シリーズ、マニアック試打レポ。脳内計測との答え合わせは?

秋モデルの発表やリークが続々と続いております…。そんな中、以前から注目していたスリクソン『Z85』シリーズをしっかり打てたので、実打レポート。脳内試打との答え合わせの結果は?

配信日時:2018年7月26日 18時53分

『Z85』FWの印象は? 「3Wも5Wもぶっ飛び!」(3人)

『Z F85』フェアウェイウッド。3Wはカップフェースです

『Z F85』フェアウェイウッド。3Wはカップフェースです

筆者 「さぁて、次は『Z F85』フェアウェイウッドにいきましょう。正直、ボクにはちょっと左に巻きやすいので、個人的には純正シャフトだとけっこうキツイんですよ…」

筒 「確かに純正仕様はつかまりますからね。フックフェースですし、ややアップライトに見えますし、FP(フェースプログレッション)も前作より増えた印象があります。これらは全部、一般ゴルファーにやさしくなる方向なので、ハードヒッターの長岡さんにとっては、【要らんことしてくれるな】というのも分かります。でも、全ゴルファーの8割は、長岡さんとは正反対ですが。生き方というか、存在自体が天の邪鬼だし、反社会的ですよね。長岡さんって…」
ちょいディープで、ぶっ飛び!

ちょいディープで、ぶっ飛び!

筆者 「………。筒さん、【外ブラキラー】どころか、【筒キラー】になりましょうか? お望みなら、アナタにだけは反社会的にいきますよ? さておき、『Z F85』って、打感とかややディープなところとかは好きなんですけどね…。ちょっとキャロウェイっぽいというか、プロギアの『赤egg』っぽいというか。ディープなFWは大好物なだけに、惜しいんだよなぁ…」

P編 「確かに、アベレージ層向けのFW作りがうまいキャロウェイライクな部分も感じるし、これは売れると思う。5Wでいまプッシュ気味のドローが出たんだけど、258ヤードも記録したしね…。クラウンもカーボンになったし、球も上がるから打ちやすい人は多いんじゃないかな。それに、ディープなものはつかまらず手強いモデルも多いけど、コレはしっかりつかまるからトータル距離はやっぱり出るよ、このモデルは
3Wはとことん飛びにこだわりが…

3Wはとことん飛びにこだわりが…

筆者 「ボクは村田さんとは逆で、なんか3Wだけ、ヤケに飛びません? 球が強くてグイグイいくし、スピン量も少なめに感じます。やっぱり、3Wだけカップフェースだけあるなぁと。ダンロップの人いわく、松山英樹も3Wの飛距離性能には太鼓判を押したらしいです。多分、ボクと同じでFWはつかまりすぎると困るから、テーラーなんだろうな…」

P編&筒 「………。(貴様のようなど下手くそと同軸で松山英樹プロを語るんじゃないッ!)」

筒 「まぁ、『Z585』ドライバーの流れで買う人は多いと思いますよ。ドライバーがこれだけの出来で安いし、しかもFWも1本35,000円でしょう? 流れで揃えるべきでしょう」

『Z H85』ハイブリッドの印象は? 「ゼクシオ風味のバランス型」(3人)

『Z H85』ハイブリッド。方向安定タイプ

『Z H85』ハイブリッド。方向安定タイプ

筆者 「今度は『Z H85』ハイブリッドです。ヘッドサイズは大きめでボクは好みですね。ゼクシオのようにクラウンの盛り上がりがあるところも好きですし。やっぱり、UTは『ゼクシオテン』が最も売れてますから、スリクソンにもゼクシオ要素が入るのはいいことだと思いますね

筒 「このUTは、球離れが早く感じますし、チーピンがこないですね。それに、プル角(左からシャフトが入っている)が強いので、球を中に入れて打ったりしやすい。アイアンライクでいて、打ち出し角は高いです」
筆者の嫌いな左巻きが出ません

筆者の嫌いな左巻きが出ません

P編 「サイズ感も球の上がり方も、いろんな意味でバランス型だね。シルエットは外ブラに近づいた気がするけど、クラウンの突起は確かにゼクシオっぽい。前作より、顔がストレートになって、FPが増えた気がするね。そのせいか、打ち出し角が高い。そこまでスピンが多くなくて、極端に飛ぶとかじゃなくて、エネルギーロスが少ない感じの球が出るね。ラインが出しやすい」

筆者 「ボクは基本的にウッド型UTはコースで左に曲がるから大嫌いなんですが、練習場で打ってる分には方向は良かったなぁ。ガバっとヘッドが返って左に巻く感じがなかったから、コースで使いやすそう。まぁ、でもウッド型UTを入れる気はないですけど…」

『Z785』アイアンの印象は? 「顔がシャープになった」(3人+出水田大二郎)

売出し中の若手プロ、出水田大二郎。「顔がすっきりになって即投入しました」

売出し中の若手プロ、出水田大二郎。「顔がすっきりになって即投入しました」

筆者 「お次は、『Z785』アイアンです。このアイアン、ツアー投入直後から香妻陣一朗や出水田大二郎ほか、すぐに男子プロが切り替えています。出水田も顔がよくなったと言ってましたし、プロはショートアイアンの顔がよくなったことを好感しているようですね。ボクも同感です。ネックのつながり部分が滑らかになって見えますし、ちょっと前作よりオフセットも減ってませんか?」

筒 「そう、顔がシュッとしましたよね。このシャープな感じが出たので、ボクは展示会で見た瞬間に“使いたい”と思ってしまいました」
『Z785』アイアンは、ネックまわりが滑らかなつながりに。山型ソールも大きめに

『Z785』アイアンは、ネックまわりが滑らかなつながりに。山型ソールも大きめに

P編 「このアイアンさ、パッと置いた時に、ビシッとターゲットに合わせやすいよね。今回山型ソールの突起が『Z745』と同じ感じに出っ張ったね。欲を言えば、山の頂点をもうちょっとフェース寄りにしてほしいけど、明らかに抜け重視だね。今日は練習場だから分からないけど。あと、シャフトが変わっても左右の弾道の変化が出づらいね。フェード気味の球が打ちやすい。もしかすると、前作よりプル角が減ったか?

筆者 「ボクも、安定したフェードが打ちやすいと感じました。そっかぁ〜、プル角のせいかも。それならシャフトによる違いで変化が出づらいというのも頷けますね!」

筒 「プル角? う〜ん…。やっぱりフェース長がある程度長くてシュッとした顔になったのは、ユーザーメリットはあるでしょうね。先日、ミズノのときにも【現代病】である、アイアンのつかまり過ぎを指摘しましたけどこの『Z785』も同じで、左を消しやすいヘッドに仕上がっていると思います

『Z585』アイアンの印象は? 「シュッとして弾く」(3人)

『Z585』アイアン。フェースの裏側に溝が掘られて反発が◎

『Z585』アイアン。フェースの裏側に溝が掘られて反発が◎

筆者 「最後は『Z585』アイアンです。歴代モデルこの『5』シリーズはセミアスリートに鉄板のモデルですが、これがどう変わったのか? 気になる人は多いと思いますが…」

筒 「これフェースの周囲に溝を掘ったせいか分かりませんが、弾きがよくなった感じはします。このアイアンも左にいかない【現代病】対策ができている感じで、鉄板感は相変わらず高い。『ゼクシオフォージド』とどっちを選ぶか、迷う人が多いでしょうね

P編 「確かに。女子プロたちは『ゼクシオフォージド』派が多いだろう?あれの良さもあるけど、今回のモデルは少し『ゼクシオフォージド』よりアスリート寄りになったんじゃない?なんとなくヒールが低く感じてトップラインがスッとシャープになった印象もあるね。トップラインの丸みが少なくなった気がする。でも、私には弾きが強すぎるし、球もちょっと強いなぁ…

筆者 「え、そうかなぁ。藤沢ジャンボで打ったときは『785』より最高到達点が高く感じたけど…」

筒 「長岡さんって、どんなアイアンでもむちゃくちゃな最高到達点出す変態でしょ。一般ゴルファーと同じ目線で語らないで」

筆者 「……。(村田さんも変態ゴルファーじゃんか!)」

まとめ:一番ほしいモデルは?

筆者 「3人の試打レポが長すぎて締まらないので、まとめとして、シリーズで一番所有したいモデルを挙げて締めましょう。複数はダメですよ、どれか1つで。ボクは『Z785』アイアン!」

筒 「ボクは断然『Z785』ドライバーですね」

P編 「私は『Z785』ドライバーと『Z F85』の5W!」

筆者 「1つって言ったじゃん!!(怒)」


Text/Mikiro Nagaoka

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