筆者 「3球で終わるしフィッティングしてもらいましょう」
筒 「そうですね、温まってるどころか、暑すぎてカラダの火照りが止まりません…。話を聞いてカラダがウズウズしてましたから…」
P編 「いかんッ、筒サン!!真面目な社風のミズノの前で下ネタはいかん!ゲスな発言をするんじゃないッ」
筆者&筒 「…………。(いや、下ネタじゃねェ〜し。そう取る方がおかしいし…)」
P編 「ったく、しょうがないな、真面目で品行方正な私からフィッティングしてもらおう。賀屋さん、よろしくお願いします」
ミズノ賀屋さん 「皆さんは去年の『118』『518』『918』のデビュー時にも3球フィッティングを受けてらっしゃいますよね。では、6機種体制が完成したもので何が合うのか? 村田さん、3Dオプティマイザーの付いたクラブで3球データを取りますのでまずはテストクラブを打ってください」
ミズノ賀屋さん 「はい。分かりました。まず推奨シャフトが出ました。村田さんはスイングテンポが速くて柔らかいシャフトでも打てるタイプです。ここにあるもので私が推奨する『DG 105』でフィッティングしましょう。ヘッドですが、インサイドアウトのスイング軌道に対してフェースが少し被っていますね。小ぶりな『118』が主軸ですが、重心距離の長い『319』と『719』も一応比較してそれぞれ本球で3球ずつ打ってみてください」
―― ビシッ✖9 ――
P編 「いやぁ、何も付いていないシンプルな『118』だと、シンプルに振り切れて結果もいいですね。嬉しい、マッスルバックの『118』が自分に合うなんて。ヘッドの形状も打感もすごく好きですし、弾道結果も良かったですね。曲がりのきついドローが持ち球ですが、意図してフェードを打てる『118』はコースで使い勝手が良さそうです。
それに、賀屋さんにご提案いただいた『DG 105』がすごく打ちやすい。軽量版の『DG』なのに、粘りとシンプルな動きが『DG』のそれで、軽量シャフトなのにすごくコントロールしやすい。いや、新たな発見ですね、これは。最近は『モーダス105』ばかりが入ったクラブが多いんですが、改めて『DG 105』の良さを再確認しましたね」
筆者 「じゃあ、次はボクですね」 筒 「ダメだって」
筒 「ダメですよ、ボクの方がウズウズしてたんだから!長岡さんほど不真面目な人なんて、ゴルフ業界にいないでしょ? あなたのこと悪党の一味だと思ってる人も少なくないですよ?」
筆者 「えぇぇ〜〜。(ショック!)真面目なミズノの前で、下ネタ出したクセに!」
ミズノ賀屋さん 「…………。では、“真面目に”フィッティングさせていただきます。(中略)筒さんの傾向は、入射角が浅めで、打点が下部の傾向があること。フェースもややクローズに当たっています。今回の『719』は貫通させてスロットを入れ、フェースを薄くしているので、これを軸に『319』と『518』を打ってみてどうですか?」
長岡さんのようにシャット癖だけが理由じゃなくて、重心距離が長いドライバーを無理くりつかまえる癖があり、アイアンは操作性が良すぎるものだと左に引っ張り込む人が多いんですよ。だから『719』はその意味で鉄板。タイトの『AP3』が売れた理由と同じで、すごく飛ぶしこれに救われる人はめちゃくちゃ多いですよ!」
筆者 「やっとボクの番か…」
P編 「ゲスな男だなぁ、そんなの球を見れば分かるだろう。午前中のPINGの試打ラウンドでもそうだったし、エースアイアンでさえ、君のミス傾向は左だろ。フィッティング結果を見るまでもないよ」
筒 「長岡さん、ドライバーで球を曲げまくるのが嫌で、随分前からシャットに上げるスイングに変えましたよね?で、昔はアイアンがフェードだったのに、今はドローというか、ミスは全部左ですよね?」
筆者 「ぐぬぬ……。(言うな、耳が痛い…)ボクは賀屋さんに聞いてるんでしょうが!!」
P編&筒 「どうなんだ、長岡?」
それにPINGのすぐ後にここに来たから余計に思うんですが、練習したくなるんです、ミズノのアイアンは。打感が芯を教えてくれて、いい球が打てると“ヨシッ!”って頑張った自分に合格点を付けられる。何ていうかなぁ、練習頻度が減っていたのは、スコア的な目標意識が落ちたからなのかなと。『319』にしろ、『518』にしろ、練習してスイングを積み上げるプロセスが楽しくなる。再び自分が“ヨシッ”って思えるアイアンで、原点を思い出しました」
P編 「長岡、ようやく分かってくれたか。よし、それが本音なら、ただのゲス野郎は卒業だ。【現代病】の肥満体も絞って、暑いからと言い訳せずに『319』で練習して、再び私に挑んでこい。返り討ちにしてやるから!」
ミズノ賀屋さん&筒 「……。(長岡さん、実はゴルフに真面目だったんですね…)」
Text/Mikiro Nagaoka