『319』『719』が生まれた理由は、【現代病】が背景?
PCM編集長(以下、P編) 「今回の『ミズノプロ319』(以下、ミズノプロ割愛)と『719』は、今まであった『118』『518』『918』『Ti18』のどこに入るかと言えば、『319』は『118』寄りのセミキャビティ、『719』は『518』寄りの貫通型の大型キャビティということらしいね。なぜこの2機種を出す必要があったのか?
ミズノは去年『MP』から『Mizuno Pro』に変え、カスタムフィッティングに大きく舵を切った。M-Tracerが内蔵されたオプティマイザーで、3球打つだけで最適なシャフトとヘッドが推奨されるキットでフィッティングするんだけど、ショットデータがすべてクラウドに溜められる。そして、わずか10ヶ月の間で77,000件もの膨大なデータが溜まり、ここから導き出した答えらしいね」
PCM筒康博(以下、筒) 「はい。なんというか、ゴルフ界にもビッグデータ革命が起きているんですね…。アナログ人間なボクには想像もつかなかったです…」
筆者 「ミズノが当初思っていたより、多くのゴルファーはインパクトで2度フェースクローズ、つまりアイアンでつかまり過ぎている人がかなり多いとのデータ分析結果が出たそうです。そのため、既存の『118』『518』よりも【重心距離が長くてつかまりが控えめなモデル】として『319』と『719』を追加した形だそうですね」
筒 「ミズノ、分かってるなぁ〜〜〜。タイトリストの『AP3』がバカ売れした理由と同じです。これは【現代病】対策ですよ!」
P編 「大型1Wの使いこなしで、シャットフェースの癖が影響した?」
筆者 「…………。(ゲッ!!そ、それ、ボクじゃん…)でも、【現代病】は大げさですよ、ボクには関係ない話だな!(もちろん強がる)」
P編 「おい、どの口が言う? 君はその醜い肥満体と不摂生の限りをつくした【現代病】以外にも、スマホ中毒、寝不足、運動不足と【現代病】の申し子だろ! その上、ゴルフの上でも【現代病】にかかっている。もはや、手遅れだ!お前はもう、死んでいる」
筆者 「………。(ぐぬぬ…、バレてたか…)村田さん、北斗の拳のセリフはやめて…」
筒 「ギヒヒ。村田さんの言うとおり! ヒデブゥ〜〜、プシャー、お前はもう…」
ミズノ大野さん 「そうですね、難しいリクエストですが、軸心距離(フェース面上の重心距離)とオフセット度合いの関係から、簡易的に並べてみましょう」
ミズノ大野 「こんな感じです。球の高低はあくまでもロフト基準です」
P編 「ほう。面白いね」
筆者 「へぇ〜〜、一番つかまりづらいのは『319』なんだ。ストレートネックですもんね。でも、フェースサイズがかなり近い『518』より、全然つかまりが違うというのは意外でした。だって、『518』はアン・ソンジュや申ジエ、木戸愛など【クラブ契約フリー】が選び抜いた評価の高いモデルなのに、こんなに差をつける必要があったというのが意外です」