筒 「松山プロ使用モデルにカップフェースはないですね…」
だって、コーチもいないし、自分の状態を常に正確に把握できないと、修正もできない。完璧主義の彼にとって、ミリ単位でも打点を外したと分かること、“フィードバック”こそが重視すべき最大の性能なんじゃないか?と。世界一を目指しているわけですし、ある意味当然で、プロとしてあるべき姿ですよ」
P編 「いやいや筒さん、それは昔の話しだって。『G400LST』を使った時点でその言い分は信ぴょう性を失うよ。あんなにスイートエリアが広いクラブも珍しいって、知ってるはずだよ?」
筒 「ちょっと聞いて。あくまでボクの打った感想ですが、慣性モーメントが大きくてスイートエリアの広い『G400LST』にしろ、『GBB』にしろ、打点のズレに気づけるモデルなんですけど…。松山プロのことですから、常人の数十倍以上、どこに当たったとか感じるセンサーは優秀なはずですよ?長岡さんや村田さんレベルの基準で語られても…」
P編&筆者 「……。(腹立つけど、確かにごもっとも…)」
P編 「今回の『Z785』も、おそらくカップフェース」
筒&筆者 「同感です。我々も『Z785』はカップフェースで来ると思います」
筒 「今回の『Z785』で感じるのは、ダンロップが【松山英樹プロの好みを追いかけるのを止めたのではないか?】ということ。松山モデルのアイアンもドライバーもツアー会場に無かったんでしょ?多分、特殊な好みを持つ松山プロと、一般ゴルファーをきっちり分けたんだと思いますよ。2年前は『Z965』アイアンや『Z765リミテッド』を用意しましたが、それは今回は一般ゴルファーに向けて発売せず、プロトタイプを作りまくって対応する考えが透けて見えます。長岡さん、R&Aに物凄い数のプロトタイプヘッドが登録されてるんでしたよね?」
筆者 「はい。でも、それってダンロップが諦めたと言いたいの?」
筒 「違うって。ダンロップは松山英樹プロとは関係なく、『スリクソン』としてあるべき姿を追求した。松山英樹プロが使う延長線上でのドライバー開発の一本筋で考えると、ゴルファー全体にハッピーにならないと改めて決断したんじゃないですかね?だからカップフェースを採用するのは当然かと」
筆者 「最大の看板プロですよ?また勝手な言い分だなぁ…、誤解を生みますから、ちゃんと説明して!」