「コーチ不在でも、明確に修正する能力が…」(筆者)
筒 「違和感を口にする辺り、想像するに、アドレス時のフェース向きを修正しているんじゃないですかね。もしそうならスクエアの基準を変える作業なので、違和感との格闘は避けられないですが、結果が伴うなら、絶対に修正しなきゃいけない部分です」
P編 「パッティングだけがずっと課題だった印象だし、これに慣れたら、また一昨年から続いていた松山無双の状態に戻る日も近そうだね、楽しみだなぁ〜」
筆者 「松山は毎日パッティングの動画を撮っていて、いい時のものも全て記録に残して、それを見返しながら修正を繰り返していますね。コーチもいないのに、自分で正解を見つけ出す能力がさすがというか、すごいですよね…。海外メディアもコーチの件をいろいろと言う声がありますが、少しでも結果が出ないとすぐそういう議論になるのも考えものですよね」
P編 「まぁね。素人考えだと、コーチを付けた方がいいと思うのも分からなくはないけど、石川遼プロしかり、松山英樹プロしかり、選手本人しか分からない感覚的なものが大きいだろうしね」
筒 「アマチュアのスイング修正の場合、見た目に分かる変化が出ますけど、このレベルだと、見た目に変化は分かりませんよ。それほど微修正の繰り返しですし、感覚は本人だけのものなので、どんなに凄いコーチがいたとしても、難しいと思いますね。コーチも相性が合えばいいですが、コーチが選手を壊す例も多々ありますから。一度壊れると戻ってこれない人もたくさんいますし…。やっぱり自分で気づいて修正できるに越したことはありませんし、そもそも間違った方向に絶対に進まないという状況分析能力が大切ですよね」
「スイングのパーツ管理はさすがですね」(筒)
P編 「そうだよな、言い方を変えると、そのパーツだけがエラーであって、それ以外は問題がない状態だということだし、そもそもそのパーツがエラーの原因だと見抜く能力もすごいよね…」
筒 「そうですか?お二人はパーツの修正をしないんですか?ボクの師匠の後藤修先生は、スイングの動きを全部パーツで捉えてきた人なので、そこまで驚きませんでしたけど…。まぁ、でも、プレーヤー自身がパーツ管理出来ているという意味ではすごいか…。本来なら、コーチがやるべき作業を、自分自身がパーツ管理して気づけていること自体、コーチの眼を持つプレーヤーということですからね」
筒 「まぁ、スイングもギアも、何が何に影響しているか、松山プロは相当なレベルで管理しているという証明でしょうね。間違った方向に進んだり、停滞する期間が短いのはそこかも…。やはり、コーチの眼を持っていますよ…、相当に優秀な眼を…」
筒 「まぁ、普通のプロゴルファーよりも、センサーの数が多くて、そのセンサー自体が鋭敏だという可能性は高いですね」
筆者 「う〜ん、なんか考えさせられますね…。基本スイングを変えないことをベースに、地道に一個ずつ積み上げているから、どこを変えたかも明確で、いつでも戻ることもできるんでしょうか…。アマチュアの我々は、基本日替わりですから、明確に足し引きするなんて不可能ですもんね…。しかも、一度どこかを変えたら全部が変わるので、そこだけパーツできっちり元に戻すとか出来ないんですけど…。ましてやギアの修正ポイントも明確だとは…。すべてを慎重に積み上げていくスタイルが、やっぱりゴルフにおいては正解なんですかね…。ボクと真逆だ…」
P編 「当たり前だろ。君みたいに、ギアもスイングも毎日変えまくりで、マン振りして真っすぐ飛ばそうなんて厚かまし過ぎるだろ。ゴルフを舐めるんじゃない!博打打ちにもほどがあるよ」
筆者 「……。(舐めてないし…)結局、ボク批判なのね…。何も言えねぇ〜〜(泣)」
Text/Mikiro Nagaoka