「キャップのツバを球の右に向けて、インサイド・アタック」(平田)
完全に動きを真似られるかどうかは別にして、切り返しからダウンスイングのキャップのツバの向き、そして、右ヒジを体につけて沈むような動のイメージ。頭はあくまでも右足の上で沈むような切り返しのイメージが正解だということを知ってほしいですね。このイメージだけでも、上体の開きが抑えられる人も中にはいると思います」
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筆者 「う〜ん、簡単に言いますけど、これだけでもかなり難しい気もしますが…。筒さんの見解は?」
筒 「そうですね。平田さんのアドバイスで変わる人もいれば、変わらない人もいると思います。でも、【PGAツアープロがやっていることなんて真似できないから情報は要らん】では、発展性がないと思うので、アドバイスは有益だと思いますよ。ボクがこの動画から薦めるポイントは違いますが…」
平田 「筒さんは、この動画から一般ゴルファーが何を盗めると言うのですか?」
「【ゼロポジション】を作る始動は試す価値アリ」(筒)
顕著に大きいのは、ダスティン・ジョンソン、セルヒオ・ガルシア、ヘンリク・ステンソン選手ですが、最初にフェースを合わせる時は手元はY字ですが、グリップを外に出して左肩と左腕を一直線にする“圧の入る形”、いわゆる【ゼロポジション】を作ってから始動するとも言えるでしょう。スピン量が多い人や、フリップ癖のある人は、参考にしてもいい動きだと思います。
ただし、やり過ぎると連動してフェースが開く可能性も高いため、最初からその分も加味してフェースを閉じておくといいかもしれませんね。
このフォワードプレスは、始動のタイミングだけで語られがちですが、左腕の使い方をシンプルにする意味で使う方法もあるということです。元々アッパー軌道で低スピンな当て型のジェイソン・デイ選手や、ジャスティン・トーマス選手にこの動きは必要ありませんし、必ずしもフォワードプレスが必要というわけではないですが、参考にはなります」
平田 「まぁ、私の経験では、中・上級者でもアマチュアの8割はフリップしていますからね。フリップがなくなれば、それだけでも球を効率よく飛ばすことにつながると思いますが、フォワードプレスだけで治るかというと、ことがそう簡単だとは思いませんが…」
筆者 「……。強烈なフリップ癖に長年苦しんできたボク個人的には、フリップ癖の人はシャフトの硬い短尺ドライバーでライナードローを狙いにいくのが一番早いと思いますけどね…。長くなってきたので、議論は次回にしましょう!」
Text/Mikiro Nagaoka