『ダイヤモンドスピーダー』は、全体のしなり量が多いのに復元ドンピシャ。めっちゃ飛ぶ…(筆者)
谷拓 「他の2本と違って5Xで軽めだし、シャフトも少し長めだったのでちょっとしなり戻りが遅れたけど、すごく走るよ。これ武器にすれば、確実に飛距離が伸びるだろうね」
谷拓 「そう。大きなしなり感と強烈なしなり戻りで『ダイヤモンド』はヘッドスピードが上がるんだよ。ゆったりスイングする人にマッチするだろうね。長尺シャフトにしてさらに飛びを追求するのも面白いかも」
全体的に大きなしなりがあり、シャフトに仕事をさせて振りたい人向けというのは同感です。大きなしなりとスピーディな弾き感がありますが、タイミングがとりやすいのは素材の良さ、作り込みの上手さでしょうね。方向性を担保しながら飛距離を追求できます。コレ、アリだなぁ、『エボIV』がエースなはずなのに、こっちも捨てがたい…」
田辺 「というか、長岡さん、他の2本と飛距離が違いすぎるんですけど…」
筆者 「う〜ん、自分でも不思議。こういうしなり量の多いタイプはだいたい復元が遅れて右にいくか、速すぎて左に巻くかの二択なはずなんだけどなぁ…」
まとめ:フジクラの真っ黒3兄弟はどれも“弾き”がいい(全員)
田辺&筆者 「同感です」
谷拓 「弾道計測もしたけど、自分が選ぶならどのシャフトを使いたい?ボクはずっと言っているとおり『エボIV』だね。万人受けしやすい扱いやすさがありながら、手元の硬さと復元がマッチしていて振りやすくて結果が揃うからね。田辺ちゃんは?」
田辺 「ボクも『エボIV』は好きですが、スピン量が多めでそんなにタメのきついタイプではないので、『TR』に可能性を感じました。コスメは似ていますが、男子ツアー発信のシャフトだけあって、手元がしなって先端がしっかり。しっかり叩いて弾き飛ばせる感じがします。男子ツアーで使用率1位になるのも頷けますね。長岡さんは?」
筆者 「いやぁ、この結果を見る通りですよ。文句なしで『ダイヤモンド』。だって、他のシャフトと30ヤード以上結果が違うからね…。お二人と違って下手クソなので、ミスを吸収してくれるオートマチックさに助けてもらえた気も何となくします。ゆったり大きなボディターンスイングの中で、シャフトが仕事してくれる感じなので、余計なことをしなくなるからシンプルになると思います」
谷拓 「今回はヘッドスピードの速い3人が試打したけど、『エボIV』は40g台のラインナップも多いし、『TR』も50g台から幅広いラインナップがあるよね。ジュエルラインの『ダイヤモンド』は軽めの50g台だし、ヘッドスピードが45m/sより下の人でもフレックス次第で似た結果になると思うよ」
筆者 「そうですね。暖かくなってきましたし、弾きのいいシャフトでぶっ飛ばすのはアリですよね!(『ダイヤモンドスピーダー』を長めに組んで、飛距離を狙いにいこうっと)」
Text/Mikiro Nagaoka