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【マスターズ展望】リードVSマキロイ。最終日の重圧に強いのはどっち?

ムービングデーの3日めを終え、ファウラーとラーム、マキロイがこの日7アンダーと爆発。しかし、首位に立つパトリック・リードも14アンダーまで到達。このまま行ってしまうのでしょうか?

配信日時:2018年4月8日 15時16分

「フィーリング派で大柄なちょいデブは重圧に強い」(筒)

ふっくらで動きの柔軟なフィーリング派!?(GettyImages)

ふっくらで動きの柔軟なフィーリング派!?(GettyImages)

筒 「これは僕個人の意見ですが、なんでも結果をメンタルのせいにしがちですが、そもそも筋肉の柔らかさを含め、スイングタイプが重圧に強いかどうか?タイプ分け可能だと思っています。

メカニカルなスイングをする選手よりも、フィーリングでやる選手の方がプレッシャーには強いと思います。いわゆる、動きの柔らかい選手のことですね。リード選手はふくよかな体格で、動きに制限をかけないナチュラルなタイプです。この手の大柄なちょい人は、筋肉の動きが柔らかく、プレッシャーに強いんです」

筆者 「ちょいデブってちょっと馬鹿にしてませんか? 」

筒 「いやいや。実際タイガーは別にして、こういったナチュラルなちょいデブゴルファーは強いです。帝王ジャック・ニクラス選手もそうですし、ミケルソン選手やアンヘル・カブレラ選手も同じような体型ですよね。

スイングがメカニカルであったとしても、動きに硬さを感じる選手と柔らかさを感じる選手の両方がいて、柔らかく動ける筋肉を持った選手の方が重圧でのミスの幅が減ります。マキロイ選手はメカニカルなスイングの中にも柔らかさのあるタイプ。そういう意味で、最終日はプレッシャーのかかりにくい選手2人の対決になるでしょう」

筆者 「いや〜、絶対にプレッシャーかかるでしょ。マスターズの最終日ですよ??」

筒 「もちろん、優勝争いでプレッシャーのかからない人なんていません。でも、その重圧下で普段どおりに近いショットが打てたり、大きなミスにならない選手でなければ、マスターズなんて勝てるわけないでしょう」

「マキロイ選手には前半からスーパーショットが必要」(筒)

1位と2位ですから、当然スタッツは悪いわけがありません

1位と2位ですから、当然スタッツは悪いわけがありません

筆者 「う〜ん、では他のスタッツも見ていきましょう。マキロイのスタッツを見てみると、少しリード選手と見劣りしますね。特にティショットの方向性だけじゃなく、アイアンショットもやや安定感にかけると言えますかね?」

筒 「これも数字だけでは語れませんよ。どの位置に乗っているのか?どのラインのパッティングに残しているのか?ここは単純なパーオン率には現れませんから。でも、マキロイ選手に関しては良いショットと悪いショットがリード選手よりもはっきりしている印象です。悪いショットが出たときに流れが切れてしまわないかが心配です。

半面、リード選手は流れを切らさないようなプレーをずっと意識しているように思います。マスターズではスーパーショットが出ると地鳴りのような観客の応援を力に変えられるメリットがあります。ただし、流れが切れるようなミスショットには落胆のため息もあります。マキロイ選手には前半からスーパーショットが必要な展開ですが、リード選手はこれまでどおりの安定したプレーに撤して相手にチャンスを与えないようなゴルフになるでしょうね」

「何が起きるかわからないのがマスターズ」(筒)

今日はフロントラインで5つも伸ばしたマキロイ(右)。この展開を明日実現できるか!?

今日はフロントラインで5つも伸ばしたマキロイ(右)。この展開を明日実現できるか!?

筆者 「ここまで聞いていると、かなりリードが有利にも思えてくるのですが、マキロイは今日前半ハーフで5つも伸ばしましたよね。8番でチップインイーグルもありましたし。今日は雨でグリーンが止まる状況で、リードはアジャストするのに4ホールも要したと語ってましたが、明日マキロイが今日と同じようなプレーを前半からすれば、まだまだ3打差でも分かりませんね」

筒 「はい。オーガスタの魔女がリードにいたずらをするかもしれませんし、何が起きるか本当にわかりませんよ。2011年のマキロイは10番のティショットで、2016年のスピースは12番の悪夢からそれまでの有利な状況が一変しています。やっぱり勝負はサンデーバックナインから。マスターズは最後の最後までまったくわかりませんよ」

筆者 「そうですね、今日は早めに寝て、朝4時からに備えましょう」


Text/Mikiro Nagaoka

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