筆者　「筒さんがクラブを選んでいる間にいろいろ聞きたいんですが、明日開幕するプロ野球の優勝予想をお願いします。ズバリ、古巣のジャイアンツとドラゴンズは優勝しますか？」

小田　「ウ〜ン、中日は6位かも…。ジャイアンツは4位かなぁ、ボクの優勝予想は広島ですよ。っていうか、何の話しですか！野球エピソードが欲しいということですよね？じゃあ、ボクと高橋由伸監督の現役時代の共通点を当ててみてください。それによって、由伸選手はホームランを量産してたんです」

筆者　「なんでしょう、バットにボールを乗せるのが巧いってことですか？」

筒　「イケメンってこと？」

小田　「ボクは違います！！答えは握力です。高橋由伸監督は、現役時代ではプロ野球界トップクラスの握力の持ち主で、両手とも85kgくらいあるんですよ。ボクも82kgくらいありました。ホームランの数は全然違いますが（小田さんは通算2本）、一瞬でグッと力を入れることが出来るんですよね。握力って大事なんですよ。

ちなみに、プロ野球選手のバッターでも、握力は普通に50〜60kg台の選手が大半なんですよ。意外でしょう？スイングタイプにもよりますが、ホームランバッターでも中村紀洋さんなんかは握力がすごく弱かったので、一概には言えないんですが、ボクみたいにバッティングの調子が悪くなると、バットを太く感じちゃうものですしね」

筆者　「リンゴ潰せますか？」

小田　「そんなの余裕ですよ。70kgを超えると誰でもラクに潰せます。ボクの場合、手が異常にデカイのもあると思うんですよね。それもあって、ゴルフクラブって細いグリップが多いじゃないですか、その辺もうまく打てない理由かもしれないなぁ。握力の持ち腐れというか、手の隙間もムダに余ってますし…」

筒　「クラブ候補が見つかりましたよ。では、いろいろと打っていきましょう。まずは、深重心でつかまる軽量ヘッド✖安定系の6Sシャフトです」

小田　「つかまる感じはすごく気持ちいいんですが、ちょっとスピンが増えてますね」

筒　「なるほど。軽量シャフトやヘッドはやはりパワーがあるので合わないですね。次に浅重心で、つかまる重ヘッド✖安定系の重い7Sシャフトです」

小田　「オッ！なんですか、この表示飛距離。ちょっとエースドライバーをもう一度打ってみていいですか？アレ…、筒さん、このボールスピードという数字が全然違うんですが、なぜでしょう。そんなに振ってないのに。軽く打ったのに290ヤード近く飛んでますよ、これ機械の故障じゃないですか？でも、このクラブ、めっちゃ振りやすいのは事実ですね」

筒　「実は、このヘッドはフォーブスの『F-POWER』といって、ウェイト4個をいじれるんです。深重心とか浅重心とかクラブの細かい話しは面倒なので、簡単に説明します。小田さん、アイアンの方が好きですよね？ウッドよりも」

小田　「そう、FWも入れてないんですよ。打ちづらくて。アイアンだとビシっと振れるんでね。ボクはラフに入ってた方が打ちやすいと感じるくらいですから、アイアンの方が好きです」

筒　「アイアンは後ろに長くないですよね？それと同じで、ドライバーでも後ろに長くて深い重心のものより、浅いアイアンに近いもののほうが小田さんには結果が出やすいはずなんです。スイングがよくなって、スピン量も減っていますし、スライス幅も減っています。なぜなら、『F-POWER』はヘッド内部の4つのネジを自在に動かして、重心距離と深度を自在にコントロールできるからです」

小田　「難しい話しは分かりませんけど、データで結果が出てますね。はたして実際にコースでそうなるかは分かりませんけどね〜」

筒　「そう思うなら、実際に明日のラウンドで確かめてくださいよ。これ、持っていってください」

小田　「え、本当ですか？超〜〜嬉しいです。じゃあ、お言葉に甘えて」

筆者　「普段、どういう方と回ることが多いんですか？」

小田　「やっぱり、元プロ野球選手とやることも多いですよ。みんなゴルフが大好きですからね、巨人の菅野智之投手とか、むっちゃくちゃ巧いですし、原辰徳元監督も巧い。ドラゴンズ関係だと、川上憲伸さんとかもよく一緒にやりますけど、むっちゃくちゃ飛ばしますよ。巧いし。

ボクも去年は130ラウンドしているんだけど、道具に無頓着なのと、スライスがなかなか直らないんで、今日は本当に良かったです。ターニングポイントになるかも…、このドライバーで明日も行ってきます！ありがとうございました」

筒　「結果が出たら、インスタにでも挙げてくださいね」


Text/Mikiro Nagaoka