『イグナイト パワーアダプト ディスク』とは?どんな特徴があるのか?
神谷幸宏(以下、神谷) 「はい、こちらこそ。それでは、まずシューズの特徴を見てみたいと思います。このモデルに関する情報はメーカーから聞いていますか?」
神谷 「はい。どうしてもアウトソールに取り付ける形になるので、固い地面を歩くときに突き上げ感を感じたりするのはしょうがないですね。あと、鋲が外れてしまったりすることもよくあります。でも、ミッドソールから生えた状態なら、そういう問題もないかもしれませんね」
筆者 「では、ちょっと『イグナイト パワーアダプト ディスク』を履いてもらいましょうか。試してみてください」
足入れが狭いが、タン一体型でフィット感がよくソフト
ランニングシューズやスニーカーなどにはよくある形ですが、これをゴルフシューズにも採用したという訳ですね。ヒールの部分も高くなっているのですが、ソフトで足にやさしい感触ですね。おろしたてなのに、足になじむスニーカーのようです」
筆者 「白い部分のミッドソールに内蔵されたという鋲の突き上げ感は?」
固いマットの上でも、すごく地面と足裏が近い感じがしますし、靴底のフラットさを感じます。シューズによっては、靴底の角度が前傾していたりするモデルもありますが、この靴はすごくフラットです。平衡感覚がいい」
筆者 「なるほど。では、これからラウンド前の練習をお願いします。いろんなスイングタイプで打ってみて、スイング時の強度を確かめてください」
体重移動タイプも、その場で回転派でも足が使える感じに
例えば、体重移動をかなりするタイプでもほら、スムーズに左足に乗れます。また、その場で回転するタイプにも、左足外側の鋲がブロックする感じもせず、スムーズに回転できます。ボクは左かかとで回転するタイプなんですが、すごくスムーズで安定性もいい。それに、履き心地がソフトな割に、ねじれにも強いのを感じますね。
ゴルフシューズって、歩行面とスイング面で矛盾する機能を求められるんです。スイング面で言えば、ねじれに強く、ある程度の強度が求められますが、この靴はアッパーが柔らかい割に肝心な部分の強度が高いのでスイングしやすいですね。歩行面では軽さやクッション性で疲労軽減が求められますが、そこは元々スニーカーのように快適なのは言うまでもありません」
合うシューズ選びは、中足部のフィット感とかかとのホールド感
神谷 「そうですね、元々ボクは2Eから3Eと、日本人の平均的な足の形のタイプです。今回の『イグナイト パワーアダプト ディスク』は、確かにボクのような足にフィットしますね。特にシューフィッター的に言えば、足の中足部のフィット感が一番大切なのですが、ここがピタッと決まっているので、歩行にしろスイングにしろ、快適なのは否定できません。
筆者 「つま先足指一本分の隙間に、かかとの中足部のフィット感が一番大事と。メモしておきます。では、コースに出ましょう。今日はあいにくの雨ですが、平川カントリークラブの歩きの18ホールを強行します。そこでの疲労度もテストしたいところなので」
神谷 「わかりました…」