テーラーメイドが以前から掲げているのが、「打ち出し角17°・スピン量1700回転」。ドライバーショットでは、この数値に近づくほど効率的に飛ばすことができるというのが同社の理論だ。ここ数年の
テーラーメイドは、実現するために低前重心設計で飛距離性能を追求してきたが、その一方で「ボールが上がりづらい、難しくなった」と感じる選手も少なからず存在していた。ニューモデルの「Mファミリー」が飛躍的に進化したといえるのは、この要素が改良されたから。大きなポイントはグラファイトコンポジットの採用だ。これにより大幅な余剰重量を創出することに成功し、「17°・1700回転」の理想値を達成しやすくなったのだ。
実はドライバーの飛距離性能が大きくアップしたことで、選手たちのフェアウェイウッドに対する考え方まで変わってきたそうだ。「ドライバーでこれだけ飛距離を稼げるなら、3Wは“飛ばし”よりも方向性を重視したい」という考える選手が増加。そんな理由から、より操作性が高い「M1フェアウェイウッド」をチョイスする選手が前モデルよりも増えたそうだ。
国内開幕戦で圧倒的使用者数を獲得した「Mファミリー」。国内、海外ともに、世界中でこの勢いはしばらく続きそうだ。