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“飛距モン”こと『JGRボール』は使えるのか?アプローチスピン量レポ

アマチュアのユーザーレビューが凄いことになっている『JGRボール』。アイオノマーカバーのディスタンス系なので飛ぶのは分かりますが、本当に使えるのか?スコアに繋がるかどうか、厳しくテストします!

配信日時:2018年3月15日 12時16分

今度は同じく激スピンの『TOUR B XW-F』でテスト

同じくミーリングの角度を顔芸…。『XW-Fウェッジ』だと、30ヤードの差が縮みました

同じくミーリングの角度を顔芸…。『XW-Fウェッジ』だと、30ヤードの差が縮みました

筆者 「じゃあ筒さん、今度はもう1本の『XW-Fウェッジ』で打ってみてください。こちらはヘッド価格30,000円の激スピンカスタムウェッジですね」

筒 「分りました。う〜ん、この顔はちょっと構えづらいなぁ。トップラインのヒール側がストンと落ちています。さっきの『XW-Bウェッジ』よりもサイズが小さく、ストレートネックでアイアンっぽい顔をしています。これは好みが分かれますね…」

筆者 「筒さん、ウェッジの顔の話は聞いてないんですよ。スピンがかかるかどうかって言う話をしてるんですから、早く打ってください」
う〜ん。『XW-Fウェッジ』だと、フルショットは『TOUR B X』(右)の方が若干多いですね…

う〜ん。『XW-Fウェッジ』だと、フルショットは『TOUR B X』(右)の方が若干多いですね…

筒 「失礼。30ヤードのスピン量は『XW-Bウェッジ』で打った時よりもややかからない感じで、これはミーリングの差でしょうね。『XW-Fウェッジ』のミーリングは山が上を向いてますから。でもって、フルショットは『JGRボール』の方がややかかっていませんが、『TOUR B X』と遜色ないです」

筆者 「おかしいなぁ。なんでアイオノマーカバーの『JGRボール』なのに、ウレタンカバーのツアーボールと遜色がないの?筒さん、これってウェッジの溝の切り方というか、ミーリング方法が違うのでスピンが多少減ったと思うんですが、どっちが『JGRボール』と相性が良かったですか?

「『XW-F』より『XW-B』の方が球が乗る」(筒)

「指で触ると、よくわかりますよ」(筒)

「指で触ると、よくわかりますよ」(筒)

筒 「あくまで僕個人の意見ですが、『XW-Fウェッジ』の方が『JGRボール』と相性がいいです、元々の『XW-Fウェッジ』の打感が硬い音に感じますので。溝のせいなのかわかりませんが、球乗り感が『XW-Bウェッジ』の方がよく感じました。これは、ミーリングの山が目標方向側に向いているからだと思います。フェースの溝の摩擦感が全然こっちの方が上ですし」

筆者 「言いますねぇ、打球音が高い音が出ていたと。どうして『XW-Fウェッジ』の方が『JGRボール』と相性がいいんですか?」

筒 「『XW-Fウェッジ』の方が弾く打感に感じるので、柔らかい『JGRボール』の打感にマッチします。玉乗り感が柔らかいボールの方が合う感じです。『TOUR B X』のように、硬い打感のボールだと、弾くフェースと弾くボールで喧嘩してしまう印象ですね」

筆者 「確かにボクもそれは感じたんだよなぁ…」
「明らかに球の乗り方は『XW-B』の方が上です」(筒)

「明らかに球の乗り方は『XW-B』の方が上です」(筒)

筒 「これはあくまでボクの予想ですが、JGRボール』は2層目から柔らかいので、球乗り感はどんなウェッジで打っても良くなります。そして、もしかすると最外層のカバーがアイオノマーですが、やや他と比べるとソフトではないのかなと。アイオノマーカバーの割には30ヤードでも全然スピンがかかってますから。ツアーボールの『TOUR B X』と遜色ないですもん」

筆者 「ちょっと弾道計測器の誤作動や、激スピンウェッジのせいかもしれないので、もう一度入念にテストしてくださいよ」

筒 「わかりました。じゃあ中途半端な距離も打ってみましょうか」

『JGRボール』は、等速に打つ方が止められる

「こういう等速の打ち方は、アマチュアの方は得意なはず」(筒)

「こういう等速の打ち方は、アマチュアの方は得意なはず」(筒)

筒 「中途半端な距離を打って分かったのですが、インパクトで急加速しない方が『JGRボール』は球乗り感がよくなります。すぅ〜っと等速でヘッドをあまり速く動かさない方がいいというか…。ですから、例えば30ヤードでも長岡さんみたいにガツンと加速させて打撃力を増す打ち方の人だと正反対の結果になると思います。長岡さん、ガツンと加速させて打ってみてくださいよ」

筆者 「了解です。!!!ホントだ、ガツンと入れるボクには『TOUR B X』の方がスピンはかかる。これ不思議だなぁ〜。ボクの打ち方だとどの距離でも『JGRボール』はスピン量が減ります。おかしいなぁ、筒さんと真逆だ…。どんなボールでも、強い打撃で摩擦をかけた方がスピンがかかると思ってましたが…」
筆者はこういう、ガツン!な打ち方です…

筆者はこういう、ガツン!な打ち方です…

筒 「先日の記事のユーザーレビューでもそうですが、一般アマチュアゴルファーは『JGRボール』を非常に高評価していましたよね?その理由がここにあると思います。一般ゴルファーは、長岡さんのようにインパクトでガツン!ではなく、やや力を逃すような打ち方をしています。等速にヘッドを動かすというか…。

あと、もう一つJGRボール』で球乗り感が増すポイントは、あまりフェースを開かないこと。長岡さんみたいにフェースを開いてカットに振ってヘッドを加速させるタイプよりも、フェースをターンさせるように開かずに球が接触する時間を長くするタイプの方が『JGRボール』でスピンが入って止まります。ヘッドスピードも43m/s以内の人にはドンピシャで、これは2層目の柔らかさが一般アマチュアにちょうどよく機能するのだと思います。

だから、一般アマチュアはユーザーレビューで『JGRボール』に良さを感じたんでしょうね。だって、ドライバーやアイアンで低スピンになって曲がらず飛んで、アプローチでは球乗り感がよくソフトな打感でそこそこスピンが利く。これはアベレージゴルファーには最強のボールかもしれません

筆者 「相変わらず大げさなことばっかり言いますね…」

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