筆者　「では、現在人気1位を牽引するキャロ『MD4』と打ち比べたまとめといきましょうか。サイズ的な順番でいくと、『RTX F-FORGED2』＞『MD4』＞『SM7』でしたね。この順番どおりにやさしさや寛容性もそうなっていたと感じました？」

P編　「そうだね。ネックの長さもその順番だから、その通りでいいんじゃないかな。『SM7』だけシャフトがDGだったから少し可哀想だけど」

筒　「単純な芯の広さって、ウェッジの場合は関係ないと思いますけどね。サイズが小さくても大きく芯を外したりしませんし。長岡さんだけは除いて」

筆者　「ぐっ…。まぁ、そうですね。では、スピン性能は？ボクは『MD4』＞『SM7』＞『RTX-R-FORGED2』だと感じましたが」

P編　「同感だけど、それも『RTX F-FORGED2』のロフトが56度だから可哀想だよ」

筆者　「まぁ、そうですね…。ソール形状の相性は？これ、実は今回の3本とも、実効ソールの広さが似てるんですよね。かなり幅広で、実はボーケイ『SM7』も【D-グラインド】は意外に幅広でした。ボクが一番気持ち良かった順でいくと、『RTX F-FORGED2』＞『MD4』＞『SM7』かな。ちょっと【D-グラインド】は特殊な感じがしましたね」

P編　「私は手元が浮くタイプのアプローチイップスだから、正直ソールは小さなアプローチでは余計感じづらい。恥ずかしい話しだけど、フルショットなら『MD4』＞『RTX F-FORGED2』＞『SM7』になるね。でも、ソール形状なんて人によって相性が全然違うじゃない」

筒　「村田さんの言うとおり、人によって違うというか、ショットによって全く使いたいソールなんて違いますよ！だから、ソール形状の違いで順位を付けるなんてまったくナンセンスこの上ない。ソールについては、どれも幅広ソールでやさしいとなら言えますけどね。今回『ボーケイSM7』がやさしく感じたのも、主因はここだと思いますけどね。もっと言えば、ウェッジだけは比較に意味はないと思います。アプローチのスタイルが全然違うし、使用ボールが変わると打感も出球もまったく違うのがアプローチですよね？今日のテストは『プロV1x』で打ちましたが、ディスタンス系の2ピースを使っている人にとって、スピンがああだこうだと言われても、参考になるとはまったく思えませんから」

筆者　「そんなにヒステリックにならなくても…。じゃあ、質問を変えます。キャロ『MD4』やフォーティーン『FH Forged V1』と人気1位の座を争うだろうモデルは？

P編＆筒　「それなら即答だ。『SM7』だよ！」


Text/Mikiro Nagaoka