左手親指痛の原因は、最新連続写真に表れているのか?
Toshi HIRATA(以下、平田) 「なるほど。ただし、私は元々PGAの会員で元米国ゴルフネットワークの解説もやっていましたが、今は米国在住のいち競技ゴルファーですよ?」
PCM筒康博 「平田さん、やりましょうよ。ボクのたっての希望で長岡さんに実現してもらった平田さんとのコラボ企画ですから!平田さんの息子さんだってPGAツアープレーヤーを目指しているわけですし、今のトッププロの最新スイングには興味があるでしょう?」
平田 「もちろん。では、初回は松山英樹プロからお願いしたいです。左手親指痛で休んでいますが、その前に撮れた岩本芳弘カメラマン撮影の今季の開幕戦での最新スイング画像があるんですよね?」
筆者 「はい、ありますよ〜岩本カメラマンが超頑張ってくれましたので。では、よろしくお願いいたします。最初はドライバーの正面画像から追っていきましょうか。画角がヨコで、クラブの動きもすべて見えるので」
「この画像はスティンガーっぽい打ち方で、ちょっと意外ですね」(筒)
筒 「この画像は強風のハワイで撮られたものなので、それが理由で強風に強い低弾道かつ、スピン量を抑えにいった意図を感じるフィニッシュですね。アドレスから左足荷重ですし、インパクトでロフトを立ててヒットしたい意図を感じます。振り抜きからフォローの動きに関しては、タイガーがよく3Wやロングアイアンで見せたスティンガーのニュアンスを感じないでもないです。ちょっと意外です。松山選手もこういうインテンショナルなショットをドライバーでもやるんですね…」
筆者 「ボクもあまりというか、ほとんど見たことないです。こういった振り抜きのドライバーショットは。もしかして、左手親指のケガと関連しますかね?開幕から松山英樹に密着していた岩本カメラマンも、 “普段のノーマルのショットでは、フィニッシュが逆Cの字で去年より振り抜きが大きく高く見え、その反動か、低い振り抜きで途中で止めるようなインテンショナルショットの練習が目立って見えた” と語っているんですよね。主に海外で松山英樹を間近に見続けているカメラマンの眼なので、かなり気になる見立てだなぁと。そのすぐ後のフェニックス・オープンで故障していますし、ドライバーの振り抜きでケガした現場に岩本カメラマンが居合わせていますので…」
平田 「その、振り抜きの時点で痛めたという点はとても気になりますが、あくまで私はこの画像を見た印象で話します。このショットに関しては、クラブを短く持っているので、単純にハワイの強風対策で低い球を打とうとしただけでしょう。筒さんと同意見です。この画像自体はいつもより低い位置というか、ヨコ方向に振り抜かれているため、左手親指の負担は少ないのではないでしょうか。それに、フォロー側で急激にストップというか、クラブの動こうとする慣性に急ブレーキをかける動作をすれば左手親指痛の原因になりえますが、このショットでは力をうまく逃しているように見えるため、ケガとの因果関係は言えないでしょうね」
筒 「……。長岡さん、この画像からシャフトに関して読み取れることがありますよ」
筆者 「なになに?今回は顔芸でフザけたら承知しませんよ!」