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次世代シャフト『MFUSION』装着! ミズノ新シリーズ『GX』、ラウンド試打

次世代シャフト『MFUSION』装着! ミズノ新シリーズ『GX』、ラウンド試打

配信日時:2018年2月16日 14時53分

性能の高さと感性を満たすミズノらしさ

『GX』シリーズのウッドとユーティリティ。締まったデザインで統一感がある。

『GX』シリーズのウッドとユーティリティ。締まったデザインで統一感がある。

『GX』シリーズは、フェアウェイウッドとユーティリティにも『MFUSION』が装着されている。どちらも球が強く、飛距離も非常に出ていた。やや少なめのスピン量ながら、高さが出せるのがいい。同じロフト角で比較しても多くのモデルより飛んでいるだろう。
 オーソドックスでクセのない形状は目標に対して構えやすく、地面に置いたときの座りもいい。大ぶりで安心感があるのも嬉しいところだ。『MFUSION』を採用したためか、総重量は3番ウッドで295g(※フレックスR)とかなり軽め。アイアンにスチールシャフトを装着するなら、もう少し重いほうが良い結果になるかもしれない。そのあたりのマッチングに気をつければ、長い残り距離をカバーする強い武器になる。
二段階の機械加工によって広げられたポケットキャビティ。やさしさと打感の良さに加え、飛距離性能もかなりのものだ。

二段階の機械加工によって広げられたポケットキャビティ。やさしさと打感の良さに加え、飛距離性能もかなりのものだ。

アイアンの出来も秀逸だ。まず軟鉄ボロン鋼を採用したヘッドの打感がいい。『ミズノプロ118』のようなピュアな軟鉄鍛造の感触に比べると弾き感があるものの、締まった打音と軟らかい感触が心地良い。
 7番のロフト角が29度という飛び系アイアンだが、使い勝手も弾道の飛び様も正統派のアイアンを彷彿するものだ。やわらかく打ち出されて、スーッと上に伸びて落下するアイアンの球筋そのものながら、ボールが前に飛んでいて飛距離が出る。2段階に加工する『デュアルT-SLOT加工』によるポケットキャビティ化によって、ミスへの強さも十分に感じるところだ。

 『GX』の全てのカテゴリーに言えることだが、形状は調和が取れていて、操作がしやすい。例えばスライスを防ぐために強いフックフェースにするなどといった極端な仕様にせず、あくまでもニュートラルな挙動が印象的だ。練習をすればそれに応えてくれて、もっと上手くなれそうなクラブだと言える。

 機能を追求するのは大切だが、ゴルフクラブはあくまでも人間の使う道具であり、見た目や振り心地、そして打感・打音に至るまで感性の部分もまた重要だ。『GX』は飛距離面の機能を高いレベルで実現しながら、そんな感覚的な部分を犠牲にしていないのが嬉しい。そこにまさにミズノというこだわりが感じられるシリーズに仕上がっている。

 『MP』ドライバー、『ミズノプロ』アイアンと立て続けにヒット作となり意気上がるミズノだが、この『GX』も新たなユーザーを獲得する気配に満ちている。3月16日の発売が自ずと楽しみになってきた。



撮影協力:千葉カントリークラブ川間コース

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