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復帰を果たしたタイガーも愛用、『TOUR B』使用プロが急増の予感

text by Kazuhiro Koyama

配信日時:2018年2月9日 18時00分

復帰したタイガー・ウッズの美技を支えたボール

1月の「ファーマーズ・インシュランス・オープン」で2年半ぶりに予選を通過、復活を印象づけた(写真:Getty Images)

1月の「ファーマーズ・インシュランス・オープン」で2年半ぶりに予選を通過、復活を印象づけた(写真:Getty Images)

 日本では時松隆光や薗田峻輔が、ウッドランドと同じように契約外で『TOUR B X』を使用している。時松の昨年後半の活躍は記憶に新しい。彼らのように、契約のない状態でフラットにボールを選び、プロから選ばれる事が多いのがブリヂストンボールの特徴だろう。パフォーマンスやフィーリングの良さを追求したら、『TOUR B』になったということだ。ギアに極めて造詣の深い、尾崎将司も昨年エージシュート達成時には『TOUR B X』を手にしていた。

 同じように契約外で『TOUR B』を愛用している選手に、レキシー・トンプソンがいる。いや、愛用していたと言うべきだろうか。トンプソンは年明け早々にブリヂストンとボールの使用契約を交わした。すでに同社のボールを使って、4勝をあげている彼女だが、今回の契約でその信頼が改めて感じられる。
 これまでは柔らかめの『TOUR B330S』を使っていたが、デシャンボーと同様、現在は『TOUR B X』に変更している。

 ブリヂストンのボールと言えば、タイガー・ウッズの話題に触れないわけにはいかない。9ヶ月ぶりの復帰となった年末の「ヒーロー・ワールド・チャレンジ」では9位。「ファーマーズ・インシュランス・オープン」でも4日間を完走し23位。タイガーが予選を通過したのは、なんと2年半ぶりのことだ。

 昨年の同大会では110位で予選落ち。今年は初日からドライバーの安定感に苦しんだものの、徐々にアイアンショットやパッティングで、タイガーらしいプレーを見せるようになった。
 特筆すべきはアプローチで、傾斜のきついグリーンを低く転がして寄せたり、ライの悪いところからロブショットを見せたりと、かつての最強タイガーを彷彿する、イマジネーション豊かなプレーを随所に披露した。
 予選ラウンドは松山英樹と一緒だったが、当たった時のドライバーは松山を飛距離で上回っていた。よりパワーが重要視される現代のPGAツアーでも、現在のタイガーは飛距離で全く引けを取らない。上手く復調できれば、再びメジャーを制することも可能だろう。
復活したタイガーの一挙手一投足に注目が集まっている(写真:Getty Images)

復活したタイガーの一挙手一投足に注目が集まっている(写真:Getty Images)

 中継では、タイガーの使用するボールに大きな「B」のマークが見て取れた。タイガーの一挙手一投足に注目が集まる中、そのボールもゴルフファンの注目度は高い。飛ばしに加えて、アイアンやアプローチでの多彩な技を繰り出すタイガーが信頼するボールだけに、その性能には説得力がある。

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