「中田翔はゴルフもぶっ叩くタイプで、370ヤードくらい飛ぶ」
筆者 「え〜、ものすごいスラッガーなのに、もったいない!振れば350ヤード以上飛ばせるでしょうに…」
田中 「それはゴルフのタイプですよ。プロ野球選手でも、ゴルフになると途端に振れなくなる人も過去の経験上、意外に多いんです。それはバッティングとゴルフスイングには根本的な違いがあるからだと思うのですが。バッティングというのは、動いている球を自ら捉えにいくので、体の正面から手元が離れていくのが普通です。でも、ゴルフスイングの場合は、球が動かないから体の正面から手元が外れると、特大のスライスになってしまいますよね。その違いがかなり大きいと思います。自分の体の前をヘッドが追い越すタイミングが全然違いますし、野球の場合はどんな球種にもコースにも瞬時に反応して打ち方自体をアジャストしないといけませんから、同じ打ち方というのがコースや球種によってまったく違いますし」
筆者 「それはよく分かります。ボクも高校を卒業してゴルフを始めた時、スライスしか出ませんでした。隣の隣のホールのフェアウェイによくボールが飛んでました…」
P筒 「今もしょっちゅうあるじゃないですか!」
田中 「ボクや中田翔の場合は、ゴルフでも爽快さを求めるというか、しっかり振りに行ってそれで結果を出したいタイプですね。中田翔は野球と同様に、豪快にゴルフでもぶっ叩くタイプで、当たると370ヤードくらい飛ばしますよ。でも、振りに行くタイプはその分右にも左にも激しく球が散らかりますよね…。ボクの場合はそこなんですよ、悩みは…」
筆者 「そりゃそうです。だって、ヘッドスピードが速い人の場合、フェース角度のズレが遅い人と同じであっても300ヤード先では左右のブレ幅がまったく違いますもんね。でも、そんなことお構いなしに、仕留めにいく。それでこそ4番バッターのゴルフですよ!」
P筒 「長岡さん、田中さんを利用して、曲がる言い訳をするのはズルいですよ!しかも、落合博満さんや稲葉篤紀さんも球界を代表する4番バッターでしたよ。しかも、長岡さんは田舎の超弱小チームの6番バッターだったでしょ!4番なんて任されたことないくせに」
筆者 「……。(うるさいなぁ、黙ってろ!田中さんに余計なことバラすんじゃない!)」