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ヤマハゴルフ 新規契約プロたちが決断に至った理由とは?

text by Kazuhiro Koyama

配信日時:2017年4月14日 14時40分

若手のホープ今平周吾はアイアンの打感に感性を刺激された

ヤマハのクラブを手にし「クラブの打感が良いとは、こういうことだとわかった」と語る今平周吾

ヤマハのクラブを手にし「クラブの打感が良いとは、こういうことだとわかった」と語る今平周吾

 石川遼や松山英樹とは1歳下。昨年、優勝なしで賞金ランキング10位となった今平周吾は、紛れもなく若手のトッププレーヤーだ。次代を担う若手を推薦して欲しいというヤマハからのリクエストに、看板プロである藤田寛之と谷口徹は、二人とも今平の名前を挙げたという。

 誰もが認めるヤマハの顔である藤田は、今年でヤマハとの契約が25年になる。それを思えば、今年からヤマハと契約する今平は、いわばこの先20年のヤマハの顔として、指名された格好だ。

 今平は、昨年までタイトリストを使用し、順調に実績を積み上げてきた。ジョーダン・スピースやアダム・スコットなど、数多くの世界のトップ選手が愛用するブランドだけに、海外志向の強い今平も納得していたのではないだろうか。

 今平は、ヤマハのクラブをテストしてはじめて、「クラブの打感が良いとは、こういうことだとわかった」と感じたという。そして、打感が良いクラブのほうが、弾道のイメージが生まれやすく、イメージと結果が直結しやすいとその使用感を語っている。それまでは、打感へのこだわりを特段持たなかった今平が、ヤマハの軟鉄鍛造アイアンに、はじめて打感の良さを感じたというのは興味深い。それが、今平のプレーヤーとしての感性を刺激することになったわけだ。

 ヤマハが掲げる、今季10勝をマークする「ウイニング10プロジェクト」。中でも、ツアー初優勝が待たれる今平への期待は大きい。クラブ契約の是非までも問われる重要な1年になるだろう。

 3人の新契約選手に共通するのは、クラブを変えたことで、新しい自分を発見し、これからの未来のイメージが描けたことではないだろうか。だからメーカーであるヤマハにも、強いコミットがある。メーカーの契約への熱意と、選手のプロダクトへの評価、いわば相思相愛の関係がそこに浮かび上がる。

 契約と聞いてイメージしがちな、お金や宣伝、勝利といった事柄よりも、より濃密な双方の熱意が見える。それらに共感するゴルフファンも多いのではないだろうか。

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