クラブを変えない大山志保がヤマハを選んだ
大山はクラブへのこだわりが非常に強く、妥協を許さないプレーヤーで知られている。それだけに「今よりも飛べば」という条件は、メーカーであるヤマハとしては高いハードルと言わざるを得ないだろう。また、今のドライバーをさらに飛ばそうという、大山の気持ちにも驚く。大山自身は、「まだまだ自分は、可能性を引き出せる」と公言してはばからない。
ヤマハのクラブの最終テストは11月に行われ、大山がそのパフォーマンスに満足したことで、契約に至ることとなった。シーズンオフにハードなトレーニングを課した大山は、それによる体力面の向上を加味して、現在はクラブの微調整を続けているところだという。
アグレッシブなゴルファーを体現する『RMX(リミックス)』ブランドのキャラクターに、どうしても大山をと粘ったメーカーの意図は、そんな彼女の姿勢にあるのだろう。40歳を前にして、不屈の向上心を貫く大山は、東京オリンピックへの出場を真剣に目指している。
