【アベレージモデル=強グース】の図式は、ヤマハ自身が『UD+2』で壊している!
筆者 「はい。トップラインの丸みやトゥの頂点の位置、トゥの丸みやヒールの高さなど、細かい部分に注目すればキリがないのですが、まずボクはゴルファーとしてネックのつながりに一番最初に目が行きます」
P筒 「長岡さんは、ツアーアイアンはターゲットユーザーがプロや中・上級者向けで変わらないはずだから、極端な整形を認めないとのスタンスですよね?」
筆者 「認めないと言うつもりはないです。なんで整形の必要があるのか謎なだけで…」
P編 「長岡、興味深い事実として、アベレージゴルファー向けに今年大ヒットして『ゼクシオナイン』を脅かし続けたモデルがあるんだよ。そして、それはオフセットの強い『ゼクシオナイン』のような【グース顔】ではまったくない」
筆者 「ほう!そういや、そうでしたね。確か『UD+2』はFP(フェースプログレッション)が4ミリ以上あるんでしたっけ?」
P筒 「はい。4.1ミリで、これはツアーアイアンの平均値の2.5〜2.8ミリよりも全然FPが大きいんですよ。2017年モデルの中で一番FPが大きくてオフセットが少ないのはホンマ『TW737 Vn』の5.5ミリ。2番めは松山英樹が使うスリクソン『Z965』の5ミリで、『ゼクシオナイン』は1ミリしかありません。『UD+2』はアベレージモデルなのにゴリゴリのツアーアイアンと同じかそれ以上のオフセットの少なさということです」
筆者 「へぇ〜どういうこっちゃ。同じヤマハのクラブなのに不思議…」
P編 「+2番手の飛びの触れ込みで『UD+2』が売れているのは間違いないだろうが、歴代『ゼクシオ』を使ってきたであろうアベレージゴルファーが、『ゼクシオ』よりはるかにFPの出っ張っているストレートフェースに近い『UD+2』に少なからず流れている。これはどういうこと?長岡、説明してくれよ」
筆者 「う〜〜ん。そもそもアベレージゴルファーは【顔でアイアンを選んでない】ってこと?もしかすると、そんなに顔にこだわりはないのかも。【顔より性能】つまり、【美人は三日で飽きる】ってことなんじゃないでしょうか。ボクは絶対に美人には飽きない自信がありますが…」
P編 「何を言ってるんだよ、ややこしいなぁ。長岡、アイアンの顔の話しと人間の顔の話しは分けてくれないかな。それに、君と筒さんに寄ってくる美人なんて世の中には居ないし、そもそも君たちは女性の顔を選べる立場にないよ」
P筒 「グスンッ……」
筆者 「村田さん、ダメだって。また筒さんの心の傷をエグリましたね…」
アベレージゴルファーになるほど、ネック周りは見なくなる?ってことは【整形】はOK!?
顔に求める中身がまったく逆とは言わないけど、技術レベルで振れ幅が大きく変わるのは間違いないね。それに、顔は慣れてくるというか、使っていくうちに見慣れてなじむのも事実だろう。長岡の嫁さんも君の顔を見慣れたんだよね? うちのワイフもそうだけど、いくら美人でも、何十年も連れ添えば、日々の生活で改めて美人だなぁ〜といちいち感動したりしないはずだよ」
P筒 「グスンッ…。最後のくだり、さっきよりもっとキツイです…」
P筒 「くびれ……。女泣かせ……。グスンッ…」
P編 「人聞きの悪いこと言うんじゃない!しかも筒さんがさらに落ち込んだじゃないか!」
筆者 「ボクのせいじゃないでしょ!」