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来季も増えるか【地クラブ女子】。クラブ契約フリー選手の受け入れ、カギとなるメーカーは?

ゴルフ5のツアープロへのクラブ提供が今季で終了となり、今季の始めから増殖していた“地クラブ女子”が来季はさらに増えそうな流れ。ここは、地クラブに精通するマニアックチームと議論するしかないでしょう!

配信日時:2017年11月24日 18時10分

その場ですぐ対応出来ないが、元々微調整を前提に作られている地クラブ

ステップアップツアーの教え子が多数使用する『GTD 455ドライバー』。かなりなスピードでSOLD OUTになったのだとか…

ステップアップツアーの教え子が多数使用する『GTD 455ドライバー』。かなりなスピードでSOLD OUTになったのだとか…

P編 「ドライバーの話しに戻るけどさ、プロコーチ兼クラブデザイナー・ジョージ武井の『GTD』も古屋京子プロやステップアップツアーの選手を中心に、かなり女子プロが使っているんだよ。そのせいか、前の『GTD 455ドライバー』は一瞬でモノが売り切れてしまったらしい。やっぱり、地クラブの良さはカスタムフィッティングするための微調整を前提に作られているのは大きいね」

筆者 「へぇ〜それはすごい。でも、思うんですけど、地クラブを選んでしまうと、大手メーカーのようにツアーバスを毎試合派遣しているわけじゃないから、困った時にすぐサポートしてもらえないデメリットばかりに感じますけど。選手目線に立つなら」

P筒 「それはその通りですね。でも、自分の弱点をきちんと把握していてギアの知識があるプロなら、一度しっかりフィッティングして合わせれば、問題なんてそうそう出ないと思うんです。地クラブって、何か得意な部分に秀でたところが多くって、葭葉ルミ選手のように飛距離を伸ばしたり、曲がりづらいPXGのアイアンだったりね。で、もっと言うなら、細かい調整が効くところが多いというか。例えばRODDIOのようにね。あれは、ヘッド内部の鉛やソールパーツでどんな人にも調整がしやすかったりします」

P編 「それに、RODDIOはカスタムパーツブランドであるけど、グローブライドの子会社でもあるから、ツアーバスはグローブライドが毎試合出しているんだよ。だから、選手はグローブライドの担当者に何かあったら相談できるはずだし、その辺りの信頼感は圧倒的に高いよね。それでいうと、PXGは代理店が替わったけど、ツアーサポートをどうするかだね。成田美寿々選手の他にも大和笑莉奈選手が使っていたけど、2人とも契約しているわけじゃないし…」

筆者 「そうですね。サポート力の安心感でいったら、ツアーバスのサービスを受けられるかどうか?は一番大事ですからね。その意味では、地クラブ女子化については、来季もRODDIOが先頭を走ると予想できますね」

メーカー側から言えば、選手のサポートには多大なコストがかかるが…

ツアーサポートには多大なコストがかかるんですって!

ツアーサポートには多大なコストがかかるんですって!

P編 「でもさ、いろんなメーカーの人間から話を聞いているんだが、選手1人をサポートするのにメーカーは何十万、何百万ってコストがかかるんだよ。ウェッジで例えると、3ヶ月に1本のペースでミゾを潰してしまうくらい選手たちは練習するから、たとえ1人のプロでも年間に10本近いウェッジを用意しなきゃいけない。それだけでも1人数十万だよね?それが14本に近い本数だったらどうなる?そのサポートを続ける体力があって、ツアー専任スタッフやバスを派遣して、それに見合う費用対効果があると判断しなければ、メーカーも全ての選手の要望に応えるわけにはいかないんだとさ」

筆者 「ヒェ〜、そんなにコストがかかるの!?ゴルフ5が撤退するのも頷ける話ですね……。その点、渡すだけでいいウエアや練習器具なんかはラクですね、モノを支給するだけで済むし。まぁ、それでもコストは相当かかりますけど…」

P筒 「でも、ツアーサポートに関しては、メーカーの規模の大小って、本来関係ない話だと思うんです。だって、ツアープロ一人ひとりに満足いくまで最適なフィッティングやリシャフトを日々やるのがツアーバスの仕事。大手メーカーであれ、地クラブメーカーであれ、やることは同じであって、一人ひとりのプロに結果が出るまでカスタマイズするだけの話ですよ。我々アマチュアゴルファーも、工房でカスタムフィッティングしてもらうと高額になりますよね?当たり前ですよね、元々プロゴルファーたちが受けているようなカスタムフィッティングにコストがかかるのなんて」

P編 「本当に。いや〜しかし【もし長岡がツアープロだったら】と思うとゾッとするね、筒さん。しょっちゅうシャフトは折るし、ヘッドは割るし、球が曲がりまくるから新しいモノ打たせろ!ってワガママばかり言うだろうし、メーカーは最悪にコストがかさむよ……。少しはメーカーのことも考えてミスショットしてほしいもんだね!」

筆者 「あの……、ボクを落とすためだけに、仮定の話しをするのはやめてください!!」


Text/Mikiro Nagaoka

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