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【バケモノたちの使用ギア】ジャスティン・トーマス、ジョーダン・スピース「4本ウェッジ」の攻撃力

久々に【バケモノたちの使用ギア】の投稿。PGAツアーは新シーズンに入っていますが、強い選手たちはこれからオフに入り、活動を低下させます。今回はウェッジについてマニアックチームと議論することに。

配信日時:2017年11月8日 17時21分

「テクニックを使える【L】【M】を使う番手が守りの生命線のはず」(P筒)でも、60度は【K】が多数派?

58度や60度に関しては、やさしい【K】グラインド派と、技が使える【M】【L】グラインド派に割れますね

58度や60度に関しては、やさしい【K】グラインド派と、技が使える【M】【L】グラインド派に割れますね

P筒 「発表されているタイトリストのデータを読み解くなら、どのソールを使っているか?でその選手の守りの生命線の想像がつきますよ。『ボーケイSM6』の場合、海外では5つのソールがあるのですが、トゥやヒール、トレーリングが削られて最もソール面積が小さい【L】グラインドが最も技を使えるソールです。その次は同じようにソールが削られた【M】グラインドで、日本ではこれが一番技が使えるタイプ。次はトレーリングが落とされた【S】グラインド。【F】がスタンダードで、【K】は幅広で最もやさしいですが、技は使いづらいです。ですから、【L】ないし【M】を入れた番手こそが、グリーン周りで何でも出来る守りの要になるはずです」

P編 「でも、58度や60度に一番テクニックが使える【L】グラインドを選ぶ選手は3人しかいないね。次にテクニックが使えるのは【M】グラインドで、58−60度には5人いる。意外なのは、一番やさしい【K】グラインドが最多で7人もいるよ。やさしい派と技巧派で考え方が真っ二つだね」

P筒 「60度に【K】グラインドを入れる選手は、高く上げるケースとバンカーしか基本使わないんじゃないですか。あまりフェースを開かずに使うタイプだと予想できます。PGAツアープロでも合理的にバンカー専用はやさしい【K】を選ぶところが海外のプロらしいと言えばらしいですよね」

筆者 「でも、60度ってアマチュア的にいえば、ダルマ落としも出やすいし、なかなか選びづらいですよね。筒さん、今回のPGAツアーのデータを見て、アマチュア的に読み解くべき結論がほしいんですけど」

最近アイアンセットを買った人は注意!とにかくPWのキャリーとロフトを正確に!

タイトリストの最新『718シリーズ』。ディスタンス3機種は、PWの下に48や50°が用意されています。ロフト表記って素晴らしいですね!

タイトリストの最新『718シリーズ』。ディスタンス3機種は、PWの下に48や50°が用意されています。ロフト表記って素晴らしいですね!

P筒 「まず、単品ウェッジを買う人は、基本的にアスリート向けのアイアンを使っている人が多いと思います。その上で、使っているアイアンセットのPWのロフトが何度で、何ヤード飛んでいるのか?と。最近のアイアンに替えた人は要注意で、アスリート向けのアイアンもロフトが立って来ていますから、まずはそこのチェックが必要ですね。量販店の試打クラブは7番が多いんですが、本当はPWが何ヤード飛ぶのか?がかなりキモになります。だって、下に入れる単品ウェッジのロフトが合わなくなる可能性がありますからね。まずは、そこの見極めが大事です」

筆者 「え?そんな当たり前の回答?でも、タイトリストは最新モデル『718アイアンシリーズ』のディスタンス機種にPWの下に52度や50度といったギャップウェッジの番手も用意してくれていますよね。これは確かに有り難いかも」

P筒 「そうなんです、タイトリストは『ボーケイ』という単品ウェッジの顧客をたくさん抱えるからこそ、そういう選び間違いのない努力をしているんですね。結局、いまアイアンって7番でロフト25度のものも35度のものもあるわけです。番手表示がかえってユーザーを混乱させているのが現状なので、本来ならすべての番手をロフト表示にするのが一番選び間違えないんですけどね……」

P編 「キャディさん、26度と30度を取って〜って言うのか……。それはそれで面倒な世界でもあるけど、単品ウェッジの選び間違いは減るだろうね」

筆者 「どこかのメーカーがそういうの、やってくれないかなぁ。やってくれたら買いますよ」

P編 「君みたいな変態は1万分の1以下だから、どのメーカーも作らないよ。変態相手じゃ、商売にならない」

筆者 「……」


Text/Mikiro Nagaoka

【ALBA.netマニアック試打チーム】


【筆者】 ドライバーのヘッドスピードは47〜50m/sだが、平均ハーフ3発のOBが出るため、ベストギアをひたすら追求するギアヲタ。1Wの吹け上がりでは右に出るものナシ…

【PCM編集長】 ヘッドスピード約47m/sのドローヒッターで、その低スピンでアイアンをいくらでも飛ばす。クラフトマン向け雑誌『PCM(Professional Craftsmanの編集長でクラブ計測マニア
【PCM筒康博】 PCMの編集やクラブ計測、クラフト、試打も行うフィッター兼コーチ。HS30〜46m/sまでスイング・球筋は変幻自在だが、現在四十肩を発症中…

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