7Iのロフトが26度のぶっ飛び系アイアンは、HS40m/s以下の人だけのもの?
PCM編集長(以下、P編) 「普通に考えれば、特に純正カーボン装着モデルはかなり軽いし、正直、メーカーはヘッドスピード40m/s以下の人を対象ユーザーとして設定しているよね。我々のヘッドスピードだと必要ないのは当然だろう。プロギア『赤egg PC』の7番は純正カーボンのSで、総重量346gだよ? 我々のヘッドスピードだと430g以上のものを想定しているから、そりゃアンダースペックにならざるをえないよね。ただ、どの長さとロフトに対してその総重量なのか?も見ないといけないけどね」
PCM筒康博(以下、P筒) 「トータルでクラブをセッティングする上では、重量フローや総重量を合わせる【基本】は必要だと思います。事実、アンダースペックすぎるクラブだと左への巻き球が出やすいことは、自分もこのチームの試打でも何度も経験済みです。でも使い方というか、スペックの活かし方もあると思います。長岡さん、今日『JGR HF1』の純正スチールで回ってみてどうでしたか?」
筆者 「それがね、イイんですよ。特に5Iが。純正スチールは日本シャフトの『ゼロス8』のSでした。プル角が強いし、『NS950GH』よりも重量が10g近く軽いし、ムチみたいな『ゼロス7』のイメージもあったので、かなり左への巻くと予想してましたが、そこまで左へ巻くわけでもなく。重量的にアンダースペックなことに違いはないのですが、それが悪さをしたわけじゃなかった。主にロングの2打目、もしくは短いホールのティショットで5Iを使用しましたが、右へのミスを消せて左への巻き球はケアしつつですが、一度も大きなミスが出ませんでした」
⇒PCM編集長のロッテ葛西7I飛ばしすぎ事件簿
P筒 「弾道はどうでした?天気は良かったようですが、グリーンできちんと止まってました?」
筆者 「はい。アンダースペックだからだと思いますが、弾道の最高到達点がいつもよりはるかに高いので、5Iなのに止まりますね。当たって飛びすぎたりしないし、薄めに当たった時は弾道が低いですけど、210ヤードくらいで方向は良くて花道で寄せやすかったです」
P筒 「その結果が出ていて、はたしてアンダースペックな飛び系アイアンを批判できるか?ということだと思いますけど。これはコレとして、セッティングの中に組み込む要素が高いクラブだと思います。右へのミスは消せて、いつもより高弾道が打てる。距離はウッド型UTよりも少し出ると。ましてや、長岡さんの場合ウッド型もアイアン型もUTが嫌いときている。何よりロングで2つバーディを取れたのは、このクラブの影響じゃないんですか?」
筆者 「言われてみるとそうですね。2オンした一つ、花道の一つ、両方ともこのクラブでセカンドを打ちました。ボクの場合、ロングで200〜230くらいが一番残りやすい距離なので、悔しいですが、武器になったのは事実です」
P筒 「なんでそこが一番残りやすい距離なのに、今まで放置してたんですか!もったいないなぁ〜」