「New マイクロフィーチャー」と呼ばれる溝と溝の間の凸起が!
田辺 「手で触っても明らかに前作より指のかかりが増していて、摩擦係数が高くてスピンがかかりやすそう。キャロウェイの開発チームは、凸起部分の高さのパターンの限界ギリギリを攻めたと言っていました。何度かR&Aからダメ出しをされて、やっとOKが出たと言っていましたが、凸起させると相当スピン性能が高くなることが伺えるエピソードです」
筆者 「うん。どのモデルか明かされなかったけど、アメリカで人気のウェッジ2機種より、雨に濡れた状況と、ラフからのショットで1000rpm以上もスピン量が多いテスト結果を公開していたよね。ボーケイとクリーブランドかなぁ、いろんな想像をしてしまうね」
丸山茂樹、上手すぎ!ウェッジ哲学が深すぎ!
筆者 「実際、慣れない初めてのクラブだったのに、出ている球はものすごく高さが揃っていたけどね。グリーンへのランディングが柔らかく、スピンもしっかりかかっていた。フェアウェイから45ヤードくらいのショットだったけど、合わないスペックでも1ピンを外さないのはさすがの業師だね」
田辺 「今回の『MD4ウェッジ』に関しては、打感も柔らかいし、刃が丸くて、視界の中にきっちり収まるスピン性能の高さがいいと言ってました。そして、丸山プロがウェッジを選ぶ基準となるのが、やはり、この【視界の中から外れない出球のイメージ】、つまり、スピン性能の高さでした。視界から上に上がって外れてしまうものは、一発NGだそうです。上に上がる=スピンが足りない。だから飛距離をコントロール出来ないということで、使い続けて“この球が出だしたら新しいウェッジに替えるタイミングだ”と。プロならではの分かりやすい基準です」
筆者 「実際、プロの言うとおりだね。出球を抑える、上げる、球足を出さないなど、同じ距離でもバリエーションをつけながら打っていたけど、全てが意図通りにコントロールされた球筋だった。慣れないスペックなのに驚くよね、あの細かな味付けには。一見同じスピードで打っているように見えるのに。スピン性能の高いウェッジじゃなければ、その技が発揮できないということだろうね」