つかまり一辺倒だと困る人は『AP3』、『EPIC PRO』、『G400』、『ゼクシオテン』との答えになる
P筒 「長岡さん、メーカーは長岡さんと対局な人のために【ポストUD+2】を作っているんですよ。ヘッドスピードが落ちてきて、飛距離が落ちてきた。ボールのつかまりも良くなくて距離をロスしがちな人は世の中にたくさんいるんです。ですから、そもそも長岡さんが評価しちゃいけないクラブだと思いますよ」
筆者 「わかってますよ、もちろん。そんなこと言われなくても。個人の意見と限定したでしょ」
P編 「でも、最初に戻るんだけど、売上ランクに既にその答えが出ていつよね。売上トップの2機種は『EPIC STAR』と『AP3』。もちろん、ロフトに3度の差がある上に、『EPIC STAR』の方がつかまるから厳密にはターゲットユーザーは違う。でも、アイアンに少し飛びを求めるけどフェードも打ちたいって長岡のようなゴルファーは必然的に『AP3』を選ぶと思うね」
筆者 「まぁ、『AP3』はロフト30度ですから、厳密にいえば【アラウンド30】ですけどね。最近になってロフトを立ててきた、ダンロップ『ゼクシオテン』が29度、PING『G400』が30度。【アラウンド30】のこれらは、どのモデルも左巻きの球が少なく、フェードもきちんと打てますね。ボクの場合。特に、『ゼクシオテン』って歴代そうなんですが、ほとんどバンスがないじゃないですか。幅広だから刺さらないんですが、この邪魔しないソールって、ボクは方向の出しやすさと繋がっている気がしますけどね」
P筒 「『ゼクシオテン』はバンスが少なく、『G400』は強バンス。でも、曲がらないのは上空に向けて打ち出すからでしょうね。これはロフトとも絡むと思いますし【アラウンド30】だからこその弾道な気もしますが。よく考えてほしいんですが、長岡さん、ヘッドスピードが45m/s以上ある人って7番でロフト30度でも、相当に飛び系アイアンですよ!」
筆者 「だから、分かってますって」
P編 「やっぱり、ある程度技術があって、いろんな弾道を打ちたい人は、適度なソール幅でプル角も強くなく、動きが落ち着いたシャフトの方がいいという答えになるよ。当たり前だけど。モデルでいったらロフト30度の『AP3』か、31度の『EPIC PRO』か。【ポストUD+2】の超オートマぶっ飛び系アイアンには、それを求めちゃいけないと思うね」
筆者 「まぁ、【ポストUD+2】は全番手アイアン型UTみたいなもんですからね」
P筒 「アイアン型もウッド型もUTは嫌いなんでしょ? 長岡さん。だから、飛び系アイアンについて語る資格もないですよね?」
筆者 「はい。おとなしくしておきます」
P編 「さんざん語っておきながら、もう遅いよ!」
Text/Mikiro Nagaoka